子供の学力は遺伝するのか?
子供の学力は遺伝によって左右されるのでしょうか?
「生まれ持った資質で子供の学力が左右されてしまう」と聞くと身も蓋もないような気がしますが、実際のところどうなのでしょう。
教育学や行動遺伝学の研究によると、
子供の学力の3~4割は遺伝による影響だそうです。
以下、今日は子供の学力をそれに影響を与える要因についてです。
子供の学力に影響を与えるもの
行動遺伝学の専門家である九州大学の山形准教授、教育経済学が専門の中室氏の研究によると、
中学3年生時点の子供の学力は、
約35%が遺伝、約34%が家庭環境、約30%がその他
の影響を受けているとされています。
つまり、子供の学力は遺伝や家庭環境など、本人ではどうしようもない要因が6~7割くらい占めるわけですね。
親の年収で子供の学歴が決まる?
同様の研究によると、
子供の教育年数、つまり学歴は
約27%が遺伝、約47%家庭環境、26%がその他
の影響を受けるようです。
さらに社会に出たときの所得は
約30%が遺伝、約40%が家庭環境、約29%がその他
の影響を受けるようです。
こうして見ると、家庭環境ってすごく大きな要因ですね。
別の話ですが、
東大の学生の家の世帯年収の平均は1000万円以上で、一般的な日本の世帯年収とは明らかに異なります。
統計だけみれば、やはり経済的に豊かな家庭環境は勉強にも有利なのでしょうか・・・
おわりに
子供の学力は遺伝によって左右されるのでしょうか?
教育学や行動遺伝学の研究によると、
中学3年生時点の子供の学力は、
約35%が遺伝、約34%が家庭環境、約30%がその他
の影響を受けているとされています。
同様に、子供の教育年数、つまり学歴は
約27%が遺伝、約47%家庭環境、26%がその他
の影響を受けるようです。
なかなか身も蓋もない統計結果ですね。
しかし逆に考えると、遺伝が100%ではないということですね。
家庭環境という親の働きかけと、学校の環境や本人の心構えなどを足し合わせれば、その影響は遺伝よりも割合的に多いことが考えられますね。
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