子供との会話の参考になれば幸いです。
なんで勉強しなきゃいけないの?
勉強とは、何かを新しく知ったり、自分が今までできなかったことができるようになることです。
例えば、字を読めるようになることは勉強です。
今まで字を読めなかった人が、勉強して字を読めるようになったとします。
字を読めるようになると、本を読めます。
本を読めると、今まで知らなかった自分がおもしろいと思う物語を読むことができます。
するとその人は、字が読めなかった頃より楽しいことが増えるわけです。
勉強することで、楽しいことが増えます。
勉強することは、新しいことを知ったりできるようになって、楽しめることが増えるということです。
同じおもちゃでも、ずっと遊んでたら飽きてしまうときがあります。
好きな食べ物でも、毎日食べていたら飽きてしまうことがあります。
どんなに楽しいことでも、人は飽きてしまうものです。
だから工夫したり、新しいことに挑戦したりします。
同じように同じことしかしないと、いつか飽きてしまうことがあります。
同じように同じことしかしないと、最初は楽しかったことも楽しくなくなったりします。
「楽しい」が減ってしまうわけです。
勉強することは、昨日の自分とは違う新しい自分になることです。
勉強することで、楽しいことが増えます。
親御さんへ
勉強することは、教育経済学的には「人的資本」と考えられます。
資本とはその人が何かをする上で必要な蓄えですね。
お金は物を買う上での資本でしょうし、
家は毎日を健康に過ごすための資本になるでしょう。
資本は物や目に見えるだけのものではありません。
その人の中に蓄えられている資本を人的資本と言います。
勉強をまったくしていない人と、勉強をした人では知識の量や論理的思考力が違いますね。物事の取り組み方も異なってくるでしょう。
知識や技術、思考力といったものはその人の人的資本です。
勉強することは人的資本を蓄える行為です。
人がなぜ人的資本を蓄えるのかと言えば、人生をより良く生きるためです。
より良く生きるとは、お金をたくさん稼ぐことだけではありません。
自分の好きなことをできたり、やりがいを見つけたり、ストレスにうまく対処したり、素敵な人間関係を築いたり。
そういったより良く生きるために人は勉強をします。
勉強とは、将来への先行投資なわけです。
先生に言われたからする。
しないと怒られるからする。
そういった理由だけで勉強するのはもったいないです。
勉強すると楽しさ増える。
そういった主体的な姿勢で勉強する方が楽しいし、意欲も湧くし、後悔もしないでしょう。