子供の発達が遅れているとき
子供の発達が遅れていると感じた場合、まずはその子の発達状況の現状把握が大事になっていきます。
その子が現在何ができて、何ができないのか。
そしてその現状は正常発達における何歳くらいに相当するのか。
こういった傾向を発達の資料を見たり専門家に相談しながら探っていきます。
そして発達が遅れている子いない子両方に言えることですが、
発達を促す場合はその子が簡単すぎることと難しすぎることのちょうど境目、ほどよい難易度の活動や課題で背中を押してあげます。
この「ほどよい難易度の活動や課題」がその子にとって何なのかを知るためにも、発達の現状把握は必要です。
発達の最近接領域
その子がひとりですでにできることと、大人が手伝えばできることのちょうど境目のことを「発達の最近接領域」と言います。
「発達の最近接領域」は平たく言うと発達の「伸びしろ」であると考えられます。
誰でも簡単すぎることは退屈ですし、難しすぎることをやらされれば嫌になるものです。
その子にとってちょうどよい難易度の活動を見極めることが、その子の発達を促す大人の役割でもあります。
年齢別の発達チェック
以下に、各年齢での発達傾向をまとめます。
まずはその子の年齢の発達をチェックし、それが難しすぎる場合は1歳下の発達を確認、それも難しいようならさらにもう1歳下というように確認していきます。
そしてその子にとって「できるものもあるしできないものもある」というちょうどよい段階を探していきます。
おわりに
人の発達は多岐にわたります。
例えばその子の中でも言葉の発達と運動の発達で差があるかもしれません。
言葉は出ているけれど、手先が不器用といったこともあるかもしれません。
「発達が遅れているかも」と感じたとき、具体的にどういったこと・どういった分野の発達に遅れを感じるのかを整理すると有意義です。
例えば、
「言葉」
「運動」
「手先の器用さ」
「行動面(落ち着きや癇癪の程度)」
などでそれぞれ見てみるといいでしょう。