言葉の発達と助詞の獲得
子供の言葉の発達と、助詞の獲得について考えていきたいと思います。
「魚が食べる」
「魚を食べる」
上記2つは似た文ですが、意味は異なります。その違いを生んでいるのが「が」と「を」、つまり助詞になります。
言葉の発達、文を正確に理解する上で助詞を理解することは重要です。
そしてどのような助詞を用いるかは、動詞によっても変わります。
助詞と動詞に着目し、文の性質を見ていきます。
解説
可逆文と非可逆文
「魚が食べる」
「魚を食べる」
「男の子が女の子を叩く」
「男のを女の子が叩く」
これらは助詞「が」・「を」が入れ替わっても不自然ではありません。
一方で、
「男の子が食べる」
「男の子を食べる」
「男の子が太鼓を叩く」
「男の子を太鼓が叩く」
これらは不自然だと思います。
語や助詞を入れ替えても不自然でない文を「可逆文(かぎゃくぶん)」と言います。
語や助詞を入れ替えると不自然な文を「非可逆文(ひかぎゃくぶん)」と言います。
助詞の使用との関連
非可逆文は助詞が入れ替わると不自然になるため、仮に「男の子( )太鼓( )叩く」といった穴埋め問題があったら比較的迷わず埋めることができるでしょう。
しかしながら、可逆文の場合は助詞が入れ替わっても意味が通るため、例えば状況や絵を見て適した表現をその都度考えないといけません。
このように、可逆文か非可逆文かで助詞を使用する際の難易度が変わってきます。
そして文が可逆文になるか非可逆文になるかは、用いる動詞や文全体の構成によります。
以上を踏まえ、次のページで動詞の性質を見ていきます。
助詞の獲得と自動詞・他動詞の関係
参考資料
斉藤佐和子(2002)『健常幼児の格助詞と態の表出 ―構文検査 (斉藤私案) を使用して―』(日本音声言語医学会)2025年12月28日閲覧
池弘子(1982)『助詞の習得過程』(一般社団法人 日本教育心理学会)2025年12月31日閲覧



