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子供の言葉・会話能力の発達段階
幼児期の子供の言葉の発達、とりわけ会話における特徴・傾向に着目した場合、以下のような段階が考えられます。
- 無反応・現前事象
- 自己経験・連想
- 意味ネットワーク
- メタコミュニケーション
子供の言葉の成長を促す場合、それぞれの段階に合った会話の仕方が有意義でしょう。
解説
子供の言葉の発達における着眼点
子供の言葉の発達について親はついつい「言葉が出ているか」という「量」に着目しがちですが、「言葉のキャッチボールができるか」といった「質」も大切です。
他者と会話ができるか。話題に沿った話を続けることができるか。
相手の質問に合わせて話すことができるか。
こういった会話の力はコミュニケーションとしての言葉の力に重要です。
例えばどんなに言葉が出ていても、一方的な会話では他者とコミュニケーションは難しいでしょう。
質問に対して答える力の発達
幼児期の言葉の発達を見る検査、とりわけ口頭での質問に対して口頭で答える力を見る言語検査に「質問―応答関係検査」があります。
質問応答関係検査は、幼児期の会話能力を評価する検査の1つと言えます。
この検査では、幼児期の会話能力を大きくは冒頭で述べた4つの段階でとらえています。
つまり以下の4つになります。
- 無反応・現前事象
- 自己経験・連想
- 意味ネットワーク
- メタコミュニケーション
「無反応・現前事象」の段階が最も低年齢であり、「自己経験・連想」「意味ネットワーク」を経て「メタコミュニケーション」の段階へと成長していきます。
以下、それぞれの段階を見ていきます。
幼児期の会話の発達段階
無反応・現前事象
自己経験・連想
意味ネットワーク
メタコミュニケーション
参考資料
『質問―応答関係検査1―検査の作成とノーマルデータ―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧
『質問―応答関係検査2―質的分析と会話能力の段階設定―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧