育児・教育コラム

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子供の言葉・会話能力の4つの発達段階

公開日:2024年3月25日


 
 

子供の言葉・会話能力の発達段階

 幼児期の子供の言葉の発達、とりわけ会話における特徴・傾向に着目した場合、以下のような段階が考えられます。

  • 無反応・現前事象
  • 自己経験・連想
  • 意味ネットワーク
  • メタコミュニケーション

 子供の言葉の成長を促す場合、それぞれの段階に合った会話の仕方が有意義でしょう。

 
 
 

解説

子供の言葉の発達における着眼点

 子供の言葉の発達について親はついつい「言葉が出ているか」という「量」に着目しがちですが、「言葉のキャッチボールができるか」といった「質」も大切です。

 他者と会話ができるか。話題に沿った話を続けることができるか。
 相手の質問に合わせて話すことができるか。
 こういった会話の力はコミュニケーションとしての言葉の力に重要です。

 例えばどんなに言葉が出ていても、一方的な会話では他者とコミュニケーションは難しいでしょう。

 
 

質問に対して答える力の発達

 幼児期の言葉の発達を見る検査、とりわけ口頭での質問に対して口頭で答える力を見る言語検査に「質問―応答関係検査」があります。

 質問応答関係検査は、幼児期の会話能力を評価する検査の1つと言えます。

 この検査では、幼児期の会話能力を大きくは冒頭で述べた4つの段階でとらえています。
 つまり以下の4つになります。

  • 無反応・現前事象
  • 自己経験・連想
  • 意味ネットワーク
  • メタコミュニケーション

 「無反応・現前事象」の段階が最も低年齢であり、「自己経験・連想」「意味ネットワーク」を経て「メタコミュニケーション」の段階へと成長していきます。

 以下、それぞれの段階を見ていきます。

 
 
 

幼児期の会話の発達段階

無反応・現前事象

 
 

自己経験・連想

 
 

意味ネットワーク

 
 

メタコミュニケーション

 
 
 

参考資料

『質問―応答関係検査1―検査の作成とノーマルデータ―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧

『質問―応答関係検査2―質的分析と会話能力の段階設定―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧

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