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言葉の数以上に、子供の言葉の発達に大切なもの

公開日:2017年10月15日

子供の成長はいつの時代も親の関心事。

子供の知能、とりわけ言葉の発達にはその子の言葉の数に注意がいきがちです。

一般に意味のある単語が出るのは1歳頃。
「まんま食べる」といった2語文が出るのが2歳頃とされています。

その後、だんだんと表現のレパートリーや長さがでてきます。

そのため、0~4歳前後の時期は言葉の変化が著しい時期です。
それゆえにお子さんの言葉の数を気にする親御さんも多いのではないのでしょうか?
 
 
 

コミュンケーションをとろうという姿勢

 
子供の言葉の発達は言葉の数だけで見るものではありません。

特に言葉が出始めるような幼い時期は、言葉の数よりも言葉を話すための土台に目を向けた方がいいでしょう。

言葉を話すための土台とはなんでしょう?
いろいろありますが、やはり対人意識です。

人とコミュンケーションをとろうという姿勢が言葉の発達には必要不可欠です。

人に話しかける姿勢、人の話を聞き理解しようとする姿勢がなければ言葉は上達しません。

生まれたばかりの赤ちゃんは、まず大人の声を真似ることから言葉の学習がはじまります。
まさに真似るは学ぶなのです。

そう考えると、いろんな単語を聞かせるような小手先の教育ではなく、
子供とコミュニケーションをとることが言葉の成長には大切です。
 
 
 

一人で完結しない相互的なやりとりの機会

 
赤ちゃんが親の目を見つめてくれる。
笑いかけると喜んでくれる。

おもちゃを持ってきて自慢げに見せてくれる。
歌を歌いながら手を叩くと、真似して手を叩いてくれる。

一人で完結しない相互的なやりとりの機会をたくさん持ちましょう。

そして子供のほうから笑いかけてくれたら、真似してくれたら、関わりを持とうとしてくれたら、たくさんリアクションをとってあげましょう。

言葉を聞かせるより、子供が発した言葉に反応してあげるほうが子供の言葉は増えます。

相手が自分の言葉や声に反応してくれると嬉しいのです。
大人だって話しかけて無視されれば悲しいし、笑顔で耳を傾けてくれたらもっと話したいと思います。
言葉の発達の途中の子供であっても同じです。
 
 
 

対人意識をはぐくむ

 
しっかりアイコンタクトをとる。
手遊びなどで真似を促す。

「バイバイ」などは声だけでなくジェスチャーも一緒に。

積み木遊びやキャッチボールなど一緒に遊ぶ。
その中で「ちょうだい」や「どうぞ」など関わりを持つ。

おもちゃがあるからではなく、人と関わること自体に楽しさを感じてもらう。

そういうことを通して子供の対人意識をはぐくむことが結果として言葉の成長につながります。
 
 
 
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