「ことばに遅れのあるお子さん」が通う「ことばの教室」の費用の相場がどのくらいか検証します。
流れとして、まずは「ことばの訓練」による利益が出る仕組みをおさらいして「ことばの教室」の費用の相場を考察します。
言語聴覚士の言語訓練
「ことばの遅れがあるお子さん」の原因となる背景は様々です。
知的障害。ダウン症などの遺伝子疾患。自閉症などの発達障害。滑舌の苦手さがある機能性構音障害。
いずれにせよ、そのお子さんに合った専門的な支援があることが望ましい。
「ことばの遅れがあるお子さん」はどこかしらで「ことばの訓練」を受けることになるでしょう。
「ことばの訓練」を受ける場所はいろいろあります。
「ことばの訓練」の中で、最もオーソドックスなものは医療機関でのリハビリ。
ことばのリハビリの専門家である言語聴覚士。
その中でもお子さんの言語指導に特化した小児分野の言語聴覚士の指導が一番代表的な言語訓練となります。
ことばの訓練と健康保険
医療機関にて受ける言語聴覚士の言語訓練であれば、健康保険が使えます。
対象がお子さんであれば乳幼児医療証などの兼ね合いもあって自己負担額がほぼ0円で言語指導を受けることができます。
費用も優しく、専門的なスタッフに診てもらえるのは安心感がありますね。
しかしながら、そのぶん医療機関の言語訓練は希望者が多くなかなか予約が取れないことも。
そのため私設された「ことばの教室」が選択肢に挙がってきます。
一般に「ことばの教室」とは言語聴覚士、あるいは資格は持っていないけれどことばの訓練に詳しい人が開業した「ことばの訓練」を行う場所です。公的な医療機関ではないので費用が全額自己負担になります。
医療機関での実際の利益は?
上記を踏まえると、医療機関での「ことばの訓練」が実際にいくらくらいかかっているかがまず基準になりそうです。
一般的に、言語聴覚士がお子さん方のリハビリで出せる利益は1時間あたり6700円くらいです。
自己負担がないため実感しにくいですが、実際に医療機関でのことばの訓練ではこのくらい費用がかかっているわけです。
もっと詳しく:療育1回あたりの利益ってどんな感じ?
結論
上記のように考えると、
言語聴覚士というきちんとした資格を持った人が個人で経営してる「ことばの教室」の場合、マンツーマンで受ける1時間当たりの費用が6000円くらいなら病院と比べてまあ相場かなあという感じです。
あるいは、病院の方が設備の維持費がかかるので、個人の「ことばの教室」ならもう少し安くても不思議じゃあないかなあ・・・
ちなみに、資格を持っていない人だったり、病院と比べて著しく教材や検査道具が不足している場合はもっと安くてもいいはずです。
みなさんの最寄りのことばの教室は、どんな感じでしょう?