子供の滑舌は成長ともに成長していきますが、中には練習が必要な場合もあります。
発音の練習をすることを専門用語では構音訓練と言ったりします。
発音の練習をする上で、前提となるのは音の意識です。
音の意識ができていないといくら口を動かして声を出しても上達は難しいです。
正しく音を把握する力があってはじめて練習が活きてくるのです。
音の意識とは具体的には何を指すのか?
これについては以下をご参照ください。
まずは手遊びなので音の意識をつけていきます。
例えば「アイス」という単語なら「あ・い・す」といった具合に
音の数だけ手を叩きながら声に出していきます。
「あ・い・す」
「ば・な・な」
「も・も」
「お・か・し」
はじめは2~3文字の単語で。
小さい「ゃゅょ」や「っ」などは入らない単語でしましょう。
「ん」もはじめのうちは入ってないものがおすすめです。
慣れてきたら文字数を増やしたり「ん」が入っている単語で行います。
机の上におはじきを3つ一列に並べます。
おはじきを指さしながら、「あ・い・す」と言います。
音の数に合わせておはじきを指さしていくのです。
字を読むのが好きなお子さんなら、実際の名前を書いて指さしていってもいいでしょう。
慣れたら今度はおはじきを4つや5つにします。
「アイス」という単語のときに、ちゃんと3つで指を止められるようにします。
音の数に合わせて過不足なく指をさせるようにします。
これもはじめは2~3文字の単語で。
小さい「ゃゅょ」や「っ」などは入らない単語でしましょう。
音に合わせて指をさせるようになったら、
今度は音を当てていきます。
一つ目のおはじきを指さして、
「ここの音なんだった?」と聞きます。
「アイス」なら「あ」が正解です。
以後、「これは?」と2つ目のおはじきを。
「これは?」と3つ目のおはじきを。
順次きいていきます。
上手にできたら今度は順不同で聞いていきます。
「これは?」と2つ目の音を聞いたりします。
さらに上達したら、今度は
「アイス」の最初の音は?
「アイス」の最後の音は?
というようにおはじきを使わず口頭だけでやりとりできるようにします。
こうしていろんな言葉で自由に音を抜き出せるようになります。
充分に音を抜き出せるようになったら、今度は
音から言葉を連想できるようにします。
「『あ』のつく言葉ってなーんだ?」
「『い』のつく言葉ってなーんだ?」
いろいろな音でそれぞれ複数言えたら望ましいです。
しりとりなども良い練習になるでしょう。