カ行の構音訓練

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【構音訓練】「く」の語内位置弁別|子供の発音の指導方法

公開日:2023年9月15日

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「く」の語内位置弁別

 前回までのステップで「か」と「こ」の耳の訓練が完了し、「く」についても音の聞き出しが可能となりました。

 これまでの流れと同様に、このステップでは「く」の語内位置弁別を行います。

 
 
 

解説

意義・意図

 「か」と「こ」でやった手法であるため、指導者も子供も双方理解がスムーズでしょう。

 波及効果が期待できるため、「く」の練習も「か」の頃と比べればかなりスムーズになっているでしょう。

 
 

練習方法

丸を指す

 紙に「〇 〇」のように複数の〇を書いておきます。

 「『くま』は、どこが『く』かな?」のように聞き、丸を指差して位置を答えてもらいます。

 はじめは2音節の単語で行い、できるようになったら3音節、4音節とレベルアップしていきます。

「く」がつく単語の例としては、

  • くま
  • くつ
  • くるま
  • くすり
  • くじら
  • かく
  • ミルク
  • あるく
  • さんかく
  • ようふく
  • いくら
  • ラクダ
  • おくら
  • まくら
  • さくらんぼ

などがあるでしょう。

 

語内位置弁別のゲーム

 上記の練習をシールを使った遊び形式で行うこともできます。

 例えば100円ショップで小さいサイズの果物や動物、花などのシールを準備します。

 紙に書くのを〇ではなく、カゴや家のイラストにします。

 単語を聞かせ、練習音がある位置のかごに果物シールを貼ります。あるいは家に動物シールを貼ります。

 このようにして、語内位置弁別を行い正しい場所にシールを貼っていきます。

 学習内容は同じですが、シールを貼る遊びの要素をかごに果物が入っていくストーリー性で子供は通常の練習より楽しめるでしょう。

 あるいは、黒ひげゲームなどを使って正解したら剣を刺すなどでモチベーションを促してもいいでしょう。

 もっと単純なものでは、練習する回数分のマス目がある紙を準備し、そこにシールを貼ったり花丸を書くといった方法もあります。

 
 
 

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参考資料

湧井豊『構音障害の指導技法-音の出し方とそのプログラム-』学苑社、1992年

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