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繰り上がりのある足し算は何年生から?
繰り上がりのある足し算は1年生から始まり、2年生ではさらに扱う数が大きくなります。
このため2年生で扱う大きな数の計算に向けて、1年生の頃にしっかりと数の概念を習得していくことが大切です。
解説
繰り上がりのある計算とは?
繰り上がりのある足し算とは、答えの数字が問題の数字より桁数が増える計算を指します。
例えば「5+6」は答えが「11」で十の位が現れ、繰り上がりのある足し算と言えます。
文部科学省の学習指導要領
文部科学省の学習指導要領によると、1年生では1桁の足し算と引き算をできるように目指します。
さらに、1年生では簡単な2桁の足し算と引き算を考えることができるようにも目指します。
「できる」と「考えることができる」という習熟度の違いはありますが、いずれにせよ1年生も繰り上がりのある計算に十分触れていることがわかります。
また、2年生では2桁の足し算と引き算を行い、3桁の足し算と引き算を考え、4桁の数字の表し方を学習します。
このように、繰り上がりのある計算は1年生時点で触れ、2年生ではさらに発展していくことがわかります。
子供が足し算・引き算をできるようになるために
足し算・引き算をよりスムーズに行うためには、数の概念と基礎をしっかり身につけることが大切です。
例えば「5+6」の答えは「11」ですが、頭の中で「5+5」で「10」にしてからそこに「1」を足している人も少なくないでしょう。
数が大きくなったり計算が複雑になるほど、数それぞれの分解や合成ができると計算がスムーズになります。
このため1年生や2年生では、さくらんぼ計算などを通してしっかり数の分解や合成の概念を身につけることが望ましいです。
参考資料
『小学1年生における計算学習の現状と課題 : 1年生の算数指導に関わった経験のある教員への質問紙調査と1年生への調査を通して』(植草学園短期大学)2022年6月3日検索
『数表記・数詞・具体物の三項関係に関する論考』(京都女子大学)2022年06月03日検索
『小学校学習指導要領解説算数編(後半)第3章 各学年の内容』(文部科学省)2022年06月11日検索
『インタラクションを通した数の概念の獲得』(人工知能学会全国大会論文集)2022年06月11日検索
『学習指導要領「生きる力」 第2章 各教科 第3節 算数』(文部科学省)2022年6月11日検索