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ひとりで靴を履けるのは何歳から?
子供が自分で靴を履いたり脱いだりすることができるのは何歳頃からでしょうか。
紐を結ぶような複雑な靴ではなく、一般的なマジックテープタイプ、あるいは単に足を入れるだけのような靴で考えます。
個人差はありますが、
子供が自分で靴を履くことができるのは、2~3歳頃です。
解説
子供の生活習慣の発達
子供の発達を見る検査に、津守式乳幼児精神発達質問紙というものがあります。
子供の発達を全体的に見ることができる問診形式の検査です。
これによると、子供が靴を脱ぐ行為は1歳9か月頃、靴を履く行為は2歳頃と位置付けられています。
また専門機関でもよく使われている遠城寺式乳幼児分析的発達検査においては、
靴をひとりで履くことは2歳9か月頃まで発達の目安と考えられています。
このように、子供が靴をひとりで履く生活習慣はおおむね2~3歳頃に身につくと考えられています。
子供のバランス感覚の成長
子供がひとりで靴を履くためには、靴を扱う手先の動作だけでなく、体幹のバランスもある程度必要です。
子供が1歳頃から歩き出すことが考えられますが、同時に
1~2歳頃は座った姿勢から立ち上がったり、
立っている状態からしゃがんだり座ったり、
立ったまましゃがんで床の物を取るなど、
立つ・座るの動作の移行がスムーズになっていく時期です。
靴を履く上でこれらのバランス感覚は少なからず関係してくるでしょう。
子供がひとりで靴を履くために
以上のように、子供がひとりで靴を履くためには(立ったままではなく座って履くとしても)ある程度のバランス感覚があると有意義です。
そもそも子供が歩けるのか、座ったあとにひとりで立てるのか、こういった点は押さえておいて損はないでしょう。
また、子供が靴を履くには最初はそれなりの時間を要するものです。
親が忙しいとついつい大人がやってしまい、子供が「自分でやってみる」機会が減ってしまいがちです。
子供が自分で靴を履こうとした際に、それを(少々時間がかかっても)日々見守ってあげる親の姿勢と家庭の環境も大事でしょう。
補足解説
赤ちゃんに靴を履かせるのは何歳から?
子供が靴の左右を間違わないのは何歳頃から?
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧