部活の顧問をしている教職員の割合
学校の部活の顧問をしている教職員の割合は28.3%となっています。
この中にはそもそも部活がない学校の教職員も含まれます。
「部活のある学校」に限定して見てみると「顧問をしている教職員」の割合は53.8%となります。
部活のある学校で働く教職員は、およそ半数が何らかの部活の顧問をしていることがわかります。
解説
顧問をしている割合と内容
全国の教員・学校職員による労働組合の連合体である「日本教職員組合」の調査によると、部活のある学校で顧問をしている教職員の割合は53.8%となっています。
そもそも学校に部活動がない教職員は47.4%。
逆に言うと約半数の教職員が部活動のある学校に勤務しています。
部活の内容別に見ると、運動部の顧問のほうが文化部の顧問のほうが多いようです。
男女別に見た教職員の顧問の状況
男女別に見ると、男性のほうが女性よりも部活の顧問をしている人が多いようです。
つまり男性の中で部活の顧問をしている人の割合は、女性の中で部活の顧問をしている人の割合より多いということです。
男性の中で部活の顧問をしている教職員は38.3%、女性の中で部活の顧問をしている教職員の割合は19.9%となっています。
また、女性は運動部の顧問は11.8%、文化部の顧問は8.0%となっています。
これに対し男性は運動部の顧問が34.1%が、文化部の顧問が4.2%と割合に差があります。
ちなみに、クラスの担任をしている割合は男性よりも女性が多く、部活の顧問とは状況が逆になっている点は興味深いと言えます。
雇用形態と顧問
顧問をしている教職員は正規教職員で28.5%、臨時的任用教職員で26.8%、再任用教職員で26.4%となっています。
部活の顧問に関しては、臨時職員も正規職員と同じくらいの責任を負っていることがわかります。
参考資料
『学校における業務改善について』(文部科学省)2023年5月6日閲覧
『2021年 学校現場の働き方改革に関する意識調査』(日本教職員組合)2023年5月6日閲覧