教師の残業時間(1日平均)は?
教師の残業時間は、(一般的なフルタイムの仕事と考えると)1日あたり平均2時間39分となっています。
解説
教師の時間外労働
教職員労働組合連合体としては日本最大である「日本教職員組合」において、2021年における学校現場の労働時間の調査が公表されています。
これによると、教師は1日当たり平均で所定労働時間よりも2時間54分多く労働していることがわかります。
所定労働時間とは、その仕事で定められた労働時間のことです。
教師の場合所定労働時間は7時間45分となっています。
労働基準法で定められた法定労働時間は1日8時間ですから、一般的にフルタイムで働く人の場合は(残業は置いておいて)8時間の勤務時間が一般的かもしれません。
仮に教師の労働時間を1日8時間で考えた場合でも、1日平均2時間39分残業をしていることになります。
残業をしている教師の割合
平均では大幅な残業を強いられている教育現場ですが、定時で帰ることができている先生はどのくらいの割合でいるのでしょうか。
1日の労働時間が8時間以内に収まっている教師は全体の4%と非常に少ない割合となっています。
96%の教師が時間外労働を行っており、ほぼ全員と言える人が残業していることがわかります。
さらに細かく見ていくと、1日あたり
2時間以上の残業をしている人が25.1%
3時間以上の残業をしている人が24.1%
となっておりこのあたりが多い層となっています。
さらに4時間以上の層は足し合わせると、20.1%ほどになります。
全体としては教師の約7割が毎日2時間以上の残業をしている実態がうかがえます。
また全体の2割以上が毎日4時間以上の残業を行っているようです。
参考資料
『学校における業務改善について』(文部科学省)2023年5月6日閲覧
『2021年 学校現場の働き方改革に関する意識調査』(日本教職員組合)2023年5月6日閲覧