5歳児と休日にどんな遊びをしましょう?
発達の最近接領域
小児発達学において「発達の最近接領域」という考え方があります。
平たく言うと、「その子が『できること』と『できないこと」のちょうど間くらいのことに挑戦するのが一番成長できるよね」という考え方。
簡単すぎると退屈だし、難しすぎると嫌になる。これって大人にもあてはまると思います。
子供と遊んだり、子供と何かを学ぶなら、発達の最近接領域を攻めていくといい感じ。
「発達の最近接領域」を意識した活動をするためには、正常発達の知識とその子の発達の把握が必要です。
休日に、子供と過ごすとき、お子さんの成長を促すような遊びや活動ができると有意義そうですね。
5歳児の発達チェックリスト
子供の正常発達を知るには、遠城寺式乳幼児分析的発達検査や津守式乳幼児精神発達質問紙などの小児発達に関わる検査を参考にするのがわかりやすいし信頼性が高いです。
以下、各方面の小児発達の資料を参考に5歳児の発達を見ていきましょう。
紙ヒコーキを折る
自分で折り紙で何か作れるのもこの頃から。
紙ヒコーキは代表的な遊びですね。
絵日記
経験したことを絵にできるのもこの頃。
文字にできるかはまた別の話。
5歳頃は思ったことやあった出来事を自分なりに絵に描くことができはじめる時期です。
テレビ、DVDプレーヤーなどの操作
機械の物理的な操作ができるのもこの頃。
もちろんやったことがない場合はできなくてもOK。
なわとび
なわとびもこの頃から。
リレー遊び
かけっこからやや発展してリレーができはじめます。
ボールをドリブル
1~3回程度できればOK。
鬼ごっこの応用ルールができる
高いところにいればつかまらない高鬼。
ハンカチをお尻のポケットから垂らしてそれを取り合うしっぽとりなど。
買い物練習
品物をレジに持っていく。お金を渡す。品物とお釣りを受け取る。
買い物の一連の流れをこなすことができはじめます。
まだ必要なお金を必要な分だけ財布から出すことは難しいですが。
5歳児との遊び
以上を踏まえ、5歳頃のお子さんとの遊びの一例を考えます。
公園で遊ぶ
単純に走り回るだけでなく、ルールのある遊びができます。
例えば高鬼やしっぽとり。
ジャングルジムに上って、ジャングルジム上で追いかけっこをしても楽しいでしょう。
なわとびを持っていくのも◎
ボール遊びでは何回ドリブルできるか数えてもやりごたえがあります。
おでかけする
買い物ではお金をあらかじめ渡しておいて、会計をしてもらうのも良い練習になります。
店員さんに「ありがとうございます」などを言う習慣も◎
100円ショップでシールを親と子供それぞれで買って、あとで家で交換してみてもいいでしょう。
5歳頃は物の交換の概念が身についてくる年頃です。
家の中で遊ぶ
紙ヒコーキなどの折り紙。日記などのお絵描き。
紙ヒコーキはどんなふうに折ったらよく飛ぶか教えてあげると◎
カルタやトランプなどで遊んでも楽しい頃です。
トランプはルールがいろいろあるので簡単なものから。
じゃんけんのルールもわかりはじめる年齢なので、やってみてもいいかもしれません。
字に興味があるなら、簡単な絵本の音読も5歳頃からできはじめます。
会話をする
世の中のルールやマナーを話すのも悪くない時期です。
「信号が赤のときはどうしたらいい?」
「知らない人に声をかけられたらどうしよう?」
流暢に答えることはまだ難しいかもしれませんが、自分なりに知っていることを答えてくれます。
しりとりなどの言葉遊びもできはじめる時期です。
なぞなそ遊びも楽しいでしょう。
まとめ
以上のように、5歳頃はそれ以前と比べると似たような遊びでもよりルールが凝ったものができはじめます。
なぞなぞなど言葉遊びもできはじめ、言葉だけの遊びのレパートリーも増えてきます。
とまあいろいろ書きましたが、冒頭で述べた通り一般の発達の目安だけでなくその子自身の発達状況を知ることが大切です。
上記の内容はあくまで目安です。
お子さんによってできることも興味があることも違って当然。
あくまでお子さん本人のペースに合った遊びで楽しみましょう。