LCスケールの平均は?
LCスケールは医療・福祉機関で行われる言語発達検査の1つです。
子供の言葉の発達を客観的に見ることができ、
LCスケールの平均は100となっています。
解説
LCスケールとは?
LCスケールとは幼児期の言葉とコミュニケーションの発達に着目した言語検査の1つです。
「言語・コミュニケ—ション発達スケール」の頭文字を取り「LCスケール」と呼ばれます。
LCスケールは言葉の理解力・表現力・コミュニケーション能力の3つの側面を評価することができます。
言葉の遅れが見られる子供に対して、医療・福祉機関の言語聴覚士(ST)により実施されることが多い検査です。
平均と平均域
LCスケールの結果(指数)は平均が100、標準偏差15の正規分布をとります。
このため、
LCスケールの平均は100、平均域は85~115程度が考えられます。
また、70~85がいわゆるグレーゾーンに該当し、70未満が明らかな言葉の遅れがあると考えられます。
一方で、115~130は平均域よりも高いいわゆる「上」のグループ、さらに130以上は非常に高いグループと考えられます。
これらをまとめると以下のようになります。
- 70未満:言葉の明らかな遅れ
- 70~85:グレーゾーン
- 85~115:平均域
- 115~130:高い
- 130より大きい:非常に高い
もちろん子供の言葉の発達は机上の検査だけで測れるものではありませんから、あくまで目安と言えます。
ちなみにLCスケールは言語理解・言語表出・コミュニケーションそれぞれの指数と総合の指数の計4つの指数が算出されます。
これら4つの指数はいずれも上記のような平均と平均域の解釈となります。
またLCスケールは指数と一緒にその子の言語発達年齢も算出できます。
指数に慣れない人の場合はこの言語発達年齢のほうが子供の発達状況を直感的に把握することに役立つかもしれません。
補足解説
LCスケールの全体的な解説
標準偏差とは?
参考資料