言語検査

LCSA増補版(学齢版言語・コミュニケーション発達スケール)とは?|言語検査

公開日:2023年9月28日


 
 

LCSA増補版とは?

 LCSA増補版とは、言語検査であるLCSAの問題が補強された新しいバージョンです。

 問題内容や実施の仕方はそれほど変わらず、微調整されたリニューアル版と言えるでしょう。

 増補版の刊行に伴い初版は廃盤となるため、LCSAはこの増補版が完全な上位互換と言えます。

 
 
 

解説

LCSA

 LCSAとは、小学校1~4年生を対象とした言語発達を見る検査です。

 学苑社が販売しており、同社が扱う幼児期の言語検査「LCスケール(言語・コミュニケ—ション発達スケール)」の学齢版と言えます。

 「学齢版言語・コミュニケーション発達スケール」の頭文字を取って「LCSA」とされ、そのまま「エルシーエスエー」と口頭では言うことが多いです。

 LCSA増補版は、これのリニューアル版であり2023年に刊行されています。

 
 

初版と増補版の違い

 LCSAにおいて旧版と増補版の違いは、外観と補足問題の有無です。

 黄緑と青の表紙が印象的だった旧版と異なり、増補版は白と青のより爽やかなカラーで旧版と一目で見分けられるようになっています。

 LCSA増補版は旧版にはなかった助詞や受動態の穴埋め問題が補足されています。

 これはLCSAの解答でしばしば発生する「文法的には間違っていないが、出題者の意図する解答ではない」状況に対して、「問題意図の言語能力を有しているか」を詳細に評価するために設けられています。

 しかしながら、これら補足問題は点数には反映されずあくまで補足評価となっています。

 LCSA増補版の標準化データは旧版と同じものであり、実施方法も(状況に合わせて補足問題を行うこと以外は)ほとんど同じです。

 このため旧版のLCSAを実施したことがある人であれば、増補版の実施を行うことはそこまで難しい作業ではないでしょう。
 新しく覚えないといけないことは少なく、スムーズに増補版に移行できるでしょう。

 
 
 

参考資料

 

-言語検査

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