学習障害(LD)・限局性学習障害(SLD)の違い
学習障害(LD)・限局性学習障害(SLD)は、どちらも知的な遅れや他の発達障害がないにもかかわらず、学習に困難さを示す状態のことです。
より広義な用語が「学習障害」であり、狭義かつ医学的な意味合いが「限局性学習障害」となります。
解説
学習障害(LD)とは
学習障害は「learning disabilities」の頭文字を取り「LD(エルディー)」とよく言われます。
場合によっては複数形ではない「learning disability」という表記も見られますが、意味合いは同じと言えるでしょう。
(ちなみに日本LD学会のホームページでは複数形である「learning disabilities」で表記されています)
学習障害とは、知的な遅れがないにもかかわらず、聞く・話す・読む・書く・計算する・推論する能力のうち、いずれかの習得・使用が著しく困難な状態のことです。
学習障害という用語は医学・教育学・心理学など幅広い分野で用いられる用語と言えます。
限局性学習障害(SLD)とは
米国精神医学会による診断と統計のためのマニュアル「DSM-5」で用いられている用語が「限局性学習障害」です。
(あるいは「限局性学習症」と表記されますが、意味合いは同じです)
「specific learning disorder」の頭文字を取り「SLD(エスエルディー)」と表記される場合もあります。
両者の違い
以上のように、「学習障害」は医学や教育など複数の分野にまたがる比較的広い用語です。
これに対して「限局性学習障害」はDSM-5で用いられる医学用語です。
どちらも他の障害では説明できない学習の困難さを示します。
学習障害より限局性学習障害はより狭義な用語ですが、そもそも出自が違うと言えるでしょう。
参考資料
『LD等の用語解説』(一般社団法人 日本LD学会)2026年1月24日閲覧
『ディスレクシア』(国立成育医療研究センター)2026年1月25日閲覧
後藤多可志、宇野彰、春原則子、金子真人、粟屋徳子、狐塚順子、片野晶子(2010)『発達性読み書き障害児における視機能, 視知覚および視覚認知機能について』(日本音声言語医学会)2026年1月24日閲覧


