発達性読み書き障害

学習障害(LD)・限局性学習障害(SLD)の違いと意味

公開日:2026年3月4日


 
 

学習障害(LD)・限局性学習障害(SLD)の違い

 学習障害(LD)・限局性学習障害(SLD)は、どちらも知的な遅れや他の発達障害がないにもかかわらず、学習に困難さを示す状態のことです。

 より広義な用語が「学習障害」であり、狭義かつ医学的な意味合いが「限局性学習障害」となります。

 
 
 

解説

学習障害(LD)とは

 学習障害は「learning disabilities」の頭文字を取り「LD(エルディー)」とよく言われます。

 場合によっては複数形ではない「learning disability」という表記も見られますが、意味合いは同じと言えるでしょう。
(ちなみに日本LD学会のホームページでは複数形である「learning disabilities」で表記されています)

 学習障害とは、知的な遅れがないにもかかわらず、聞く・話す・読む・書く・計算する・推論する能力のうち、いずれかの習得・使用が著しく困難な状態のことです。

 学習障害という用語は医学・教育学・心理学など幅広い分野で用いられる用語と言えます。

 
 

限局性学習障害(SLD)とは

 米国精神医学会による診断と統計のためのマニュアル「DSM-5」で用いられている用語が「限局性学習障害」です。
(あるいは「限局性学習症」と表記されますが、意味合いは同じです)

 「specific learning disorder」の頭文字を取り「SLD(エスエルディー)」と表記される場合もあります。

 
 

両者の違い

 以上のように、「学習障害」は医学や教育など複数の分野にまたがる比較的広い用語です。

 これに対して「限局性学習障害」はDSM-5で用いられる医学用語です。

 どちらも他の障害では説明できない学習の困難さを示します。

 学習障害より限局性学習障害はより狭義な用語ですが、そもそも出自が違うと言えるでしょう。

 
 
 

参考資料

『LD等の用語解説』(一般社団法人 日本LD学会)2026年1月24日閲覧

『ディスレクシア』(国立成育医療研究センター)2026年1月25日閲覧

後藤多可志、宇野彰、春原則子、金子真人、粟屋徳子、狐塚順子、片野晶子(2010)『発達性読み書き障害児における視機能, 視知覚および視覚認知機能について』(日本音声言語医学会)2026年1月24日閲覧

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