最近は誰かと連絡をとるときにメールではなくLINEを使う人が多いです。
メールもLINEもテキスト(文字)によるコミュニケーションです。
メールとLINEはどちらもテキストベースのコミュニケーションですが、そのコミュニケーションの形は微妙に異なります。
これはメールとLINEでは機能が異なるためです。
メールとは異なる、LINEの機能に「既読・未読」がありますね。
相手からメッセージが来たときに、トーク画面を開くとメッセージを読んだ状態、「既読」になります。
開かないと読んでいない状態、「未読」になります。
相手がメッセージを読んだかどうかわかるのは便利です。
電話と違い、テキストベースの連絡手段の場合、
「送ってない」
「送ったけど相手が見ていない」
「送ったし相手も見た」
の3パターンの状況があるからです。
従来のメールだと「送ったけど相手が見ていない」「送ったし相手も見た」のどっちかがわかりません。
でもLINEなら「既読・未読」の機能により判断がつきます。
メールだと、「返事がないので連絡をしたけれど、相手が見たかわからない」ということがあります。
送り手はメールが届いたか心配ですし、
受けてはいちいち「届きました」といった類いの返信をしないといけないので面倒です。
返事をしなくても、「内容に目を通しさえすればいい」という類いの連絡があります。
そういうとき、LINEの「既読・未読」機能ならメッセージを見たかどうか言わなくてもわかるから便利です。
「既読・未読」機能は便利ですが、逆にコミュニケーションを難しくすることがあります。
ただの連絡事項ではなく、コミュニケーションとしてLINEを使うことがあります。
雑談など、返事を返すか返さないか微妙なときがあります。
あるいは、まだ返事を返したくないときがあるかもしれません。
「既読になっているのに、どうして返事を返してくれないの?」と思ったり思われたりする可能性が出てきます。
LINEは、メッセージがくると小さい画面で内容が表示されます。(ポップアップ)
ポップアップを見ただけでは「既読」になりません。
トークを開かないと「未読」のままです。
「既読」にすると返信しないといけないという強迫観念から、
ポップアップでメッセージを確認しつつ、トークは開かず「未読」のままにするといったことをする人は多いです。
ポップアップがあるから、LINEは「未読」まま読むことができます。
「未読」まま読むことができることを、みんな知っています。
携帯電話は携帯するものです。
毎分携帯の画面を見る人は少ないでしょうが、丸1日携帯を見ない人も少ないでしょう。
みんな1時間に1回くらいは携帯を見るものです。
誰もが携帯をある程度の頻度で見るという事実もみんな知っています。
「未読」だから「まだ読んでいないんだな」と素直に思う人は少ないのです。
「未読」だから読んでいない可能性もあるけれど、ポップアップですでに読んでいる可能性もあるなとみんなわかっているのです。
一番恥ずかしいのは、
読んだのに読んでないふりをしてそれが相手にばれることです。
「読んでいないふり」をするより、
「既読になっても返事に時間を要することがある」という人柄を理解してもらうことのほうが大切です。
LINEを「未読」のまま読めることはみんな知っています。
だからちょっとならいいでしょうが、「未読」のまま読むことをしすぎると相手にはすぐわかってしまいます。
「既読になっても返事をしないこと」より、「読んだのに読んでいないふりをしていることがばれる」ことのほうがコミュニケーションとしては痛手を負います。
メッセージは素直に読んで、すぐに返せないときもある。
そういうことを相手に理解してもらう姿勢が大切です。
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