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眼鏡が必要な視力の目安 どのくらいだと必要か?|近視と健康

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近視がどのくらいなら眼鏡が必要か?

 一般に視力が0.7未満の場合は、眼鏡を所持しておいたほうがいいでしょう。

 眼鏡を常時装着するか、必要なときだけ使用するかはその人の生活状況にもよります。

 目安としては視力が0.3未満であれば常時眼鏡を装着する必要があると考えられます。

 
 
 

解説

眼鏡装着と視力の目安

 最近は購入がしやすくなった眼鏡ですが、本来は眼科医の処方の下で眼鏡を作ることが望ましいです。

 その人の目が見えにくいのが単純な近視なのか別の眼病なのか判断するためです。

 そして眼鏡の装着の判断はその人の生活スタイルにもよるので一概に視力の値だけで決めることはできません。

 デスクワークが主な人と、遠くを見て物を判断する必要がある仕事や趣味がある人では必要となる視力も異なるでしょう。

 
 

学校での視力検査(370方式)

 そんな中で比較的目安となるのが、学校での視力検査でしょう。
 一昔前と異なり、現在学校の視力検査は数値ではなくABCDで表す370方式が多く使われています。

 370方式は以下のようになります。

  • A(1.0以上)
    一番後ろの席からでも黒板の文字がよく見えます。
  • B(0.7~0.9)
    一番後ろの席でも黒板の文字が見えないことはないですが、近視の始まりの可能性もあります。
    眼科受診を勧められます。
  • C(0.3~0.6)
    席が後ろの方だと文字が見えにくく、学校生活に影響が出ることが考えられます。
    眼科受診が必要となります。
  • D(0.2以下)
    最前列でも文字が見えにくい可能性があり、すぐに眼科受診および早急な対応が必要です。

 以上のように視力がD、0.3未満の人は最前列でも黒板の文字を見ることが難しく、眼鏡を常時かけることが現実的と言えます。

 また視力がC、0.6~0.3の視力でも状況によっては学業に差支えがあるため眼鏡を持っておいたほうが生活の自由度は高いでしょう。

 
 

運転免許

 学校とは別に大人の生活で考えると、
 車の普通免許は両眼視力が0.7に満たない場合は眼鏡の着用が必要になります。

 0.7未満の視力でも裸眼で生活できないことはないでしょうが、車の免許を取るのであれば眼鏡は必要になってくるでしょう。

 
 
 

参考資料

『学校保健統計調査-令和元年度(確定値)の結果の概要(2 調査結果の概要)』 (学校保健統計調査-結果の概要 文部科学省)2021年6月22日検索

『学校での視力検査』(大阪府眼科医会)2021年6月22日検索

『眼科学校保健 資料集』 (日本眼科医会) 2021年6月22日検索

『子供が近視といわれたら』(日本眼科医会)2021年6月22日検索

『視力の合格基準』(警視庁)2021年6月24日検索

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