持たない暮らしの落とし穴
シンプルな暮らしは心地が良いものですが、それを子育て中に実現するのは一人暮らしや二人暮らしのときより難しいものです。
子供が幼い頃は子供の成長に合わせて生活スタイルが著しく変化し、ライフスタイルが固定にしにくいものです。
そういった中で「何が必要で」「何が不要か」を見極めるのは至難の業になります。
心地良さを求めたはずが、形にとらわれすぎて日々を見失ってしまうこともしばしば。
ミニマリストの失敗例を考えます。
ミニマリストの失敗例
捨てることには意識を向けるのに買うことを精査しない
ミニマリストになるために「1日1個物を捨てる」といった目標を掲げる人は多いです。
けれど、
そもそも捨てるような物を買わなければいいだけの話です。
ミニマリストを目指すと「勇気を持って捨てる」ことが称賛されがちですが、
大切なのは自分が本当に必要な物を見極めて物を買えることではないかと思います。
買わなければ物は増えませんし、必要なら捨てなくて済みます。
物の「出」ばかりに意識が向いて「入」を精査していないのは本末転倒ではないかと思います。
子供が扱いにくい物をそろえる
ミニマリストでよくある思考が「持ち物を吟味し、良い物・おしゃれな物を使いたい」というものです。
それは全然いいことです。
しかし、
例えばおしゃれな食器を使いたいという気持ちばかりが先行して、子供が扱いにくデリケートなガラスの食器を子供に強要する人がいます。
当然「パリンッ」と割れて、親はストレス子供はプレッシャーになります。
大人と子供では物の扱い方・感じ方は違うし、それはしょうがないことです。
だから丈夫な安い物を使えというわけではなく、
そのときそのときの子供や子育てにとって心地良い物を使いましょうということです。
捨てたものをまた買う
いらないと思って捨てて、やっぱり必要だったから買いなおす。を繰り返している人がいます。
単純に、買いに行く労力とお金の無駄になります。
捨てるときは焦らないで一考すること。
単純ですが大切なことです。
ミニマリストになりたい人の中には、どこか「今日からなりたい・今すぐなりたい」で焦っているような人がいます。
その地に足がついていない感じがすでに暮らしを見据えることができていません。
「暮らしは丁寧に」が基本なのではないかと思います。