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モンテッソーリ教育の要点の解説
- 活動の主体は子供
- 発達のための自由な環境が必要
- 現実的・具体的な実践を重視
モンテッソーリ教育は広い概念を持った教育法ではありますが、上記のような3点が要点になってくると考えられます。
解説
活動の主体は子供
モンテッソーリ教育では、活動の主体は子供であるというスタンスを取ります。
具体的には、
子供が自ら活動を選べること
子供自身が好む場所で活動をできること
を重要視します。
このためモンテッソーリ教育では個別活動が中心となる側面があります。
発達のための自由な環境が必要
子供の発達のためには環境が重要であるという立場をとるのもモンテッソーリ教育の特徴です。
ここで言う「環境」とは「人」と「物」両方を指します。
つまり、子供の自由を阻害しない、良い意味で消極的な教師と、それを補い子供の興味を促す物理的な環境の2つの要素が重要になります。
現実的・具体的な実践を重視
教具の練習
モンテッソーリ教育では色・音・形状・寸法などに配慮した感覚教具と、言葉や数などの学習に関連する教具が使用されます。
日常生活の練習
モンテッソーリ教育では
家事(掃除・食卓の準備・食器洗いなど)
身支度(手洗い・靴磨き・髪をとかすなど)
社会習慣(挨拶、人に道を譲るなど)
を日常生活の練習として取り入れています。
モンテッソーリ教育はセルフケア(生活習慣の自立)に力を入れている点も特徴です。
社会性の獲得
モンテッソーリ教育は異なる年齢の子供達が同じクラスに属する点も特徴です。
具体的には3~6歳児、1クラス40人程度で構成されます。
こうして異年齢の子供との関りを作っていきます。
全体の解説
参考資料
『実行機能の初期発達,脳内機構およびその支援』(心理学評論刊行会)2021年11月6日検索
『子どものための物理的環境とは何か モンテッソーリ教育の場合』(人間環境学研究会)2022年6月25日検索
『日本モンテッソーリ教育綜合研究所』2022年6月25日検索
『モンテッソーリ教育から学ぶこと』(安全工学会)2022年6月25日検索