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モッツァレラチーズはいつから食べさせていい?
子供にモッツァレラチーズはいつ頃から食べさせていいものなのでしょう?
子供にモッツァレラチーズを食べさせる場合は、生後9~11か月頃からが1つの目安になるのではと考えられます。
もちろん子供に食物アレルギーなどがある場合はその限りではありませんので、医師の指示に従いましょう。
また子供の成長には個人差があるので、最終的にはその子の状況を見ながらの判断となります。
解説
モッツァレラチーズとは?
モッツァレラチーズとは、固まった乳に熱湯を注ぎ、練り上げて作ったチーズです。
フレッシュタイプ(熟成させない)のクセの少ないチーズであり、ミルクの風味と酸味があります。
また、加熱させるとよく伸びる性質から、ピザ用チーズとしてよく使われます。
モッツァレラチーズの栄養素
文部科学省の食品成分データベースを参考にすると、
モッツァレラチーズの栄養素は100gあたり
- カロリー:269kcal
- タンパク質:18.4g
- 脂質:19.9g
- 炭水化物:4.2g
- 食塩相当量:0.2g
となっています。
比較対象として、例えばベビーチーズなどとしてスーパーでよく見かけるプロセスチーズは以下のようになっています。
- カロリー:313kcal
- タンパク質:22.7g
- 脂質:26.0g
- 炭水化物:1.3g
- 食塩相当量:2.8g
その他の種類のチーズと比べても、モッツァレラチーズは塩分や脂肪分が比して少ないチーズと言えます。
離乳食におけるチーズ
厚生労働省による「授乳・離乳の支援ガイド」によると、離乳が進むにつれて塩分・脂肪分の少ないチーズを食材に用いてもよいとされています。
一般に離乳食は、
- 離乳初期(5~6か月)
- 離乳中期(7~8か月)
- 離乳後期(9~11か月)
- 離乳完了期(1歳~1歳6か月)
と大きく4段階に分けられます。
このうち乳製品の摂取が段階的に始まるのが離乳中期であり、生後7~8か月頃に相当します。
モッツァレラチーズを与える時期
このように、チーズ自体は塩分や脂肪分が少なければ離乳食中期(7~8か月頃)からが候補になっていくでしょう。
一方で、モッツァレラチーズは伸びと弾力のある形状からある程度の咀嚼能力の必要性が考えられます。
一般的に離乳中期は舌で潰せる程度、後期は歯茎で潰せる程度の固さの物を食べる時期です。
これをもう少し詳しく見ると、離乳後期(9~11か月)は口を左右非対象に動かし物を食べることができ始めます。
私達は物を噛むときに食べ物を口の中で右に動かしたり左に動かしたりします。
そうすることで食べ物が口の中でずれても再度噛みやすい位置に動かして噛むことができます。
こういった営みは形のある食べ物を食べる上で大切であり、こういった動きは離乳後期から習得し始めます。
モッツァレラチーズは柔らかいですがその伸びと弾力から、こういった口の器用な動きがあるほうがより安心と言えるでしょう。
離乳後期(9~11か月)とは?
参考資料
『授乳・離乳の支援ガイド(2019)』(厚生労働省)2020年2月25日検索
『食品成分データベース』(文部科学省)2022年1月15日検索
『チーズの種類』(meiji)2022年1月15日検索
『チーズの種類』(チーズクラブ 雪印メグミルク)2022年1月23日検索