実行機能

Nバック課題とは?|実行機能の更新機能(アップデーティング)を見る課題

公開日:2022年5月27日


 
 

Nバック課題とは?

 Nバック課題とは、実行機能の下位要素であるアップデーティング(更新機能)を見る課題の1つです。

 課題を通して被験者の状況変化の把握・対応能力を見ます。

 
 
 

解説

Nバック課題の内容

 Nバック課題では、画面上に提示されている刺激(文字や顔など)が、それ以前に提示された刺激と同じであるかを判断していきます。

 前に呈示された刺激を把握しつつ、新しい刺激を判断する力が必要です。

 Nバック課題のNは変数であり、例えば2バック課題であれば、その刺激が2つ前の刺激と同じか否かを判断しなければなりません。

 このため変数が大きいほど難しくなります。

 【あいえいあおうえあう】

 上記のような文字列が画面に1文字ずつ呈示された場合、2バック課題であれば太字の文字のときに被験者は反応しなければなりません。

 
 

実行機能におけるアップデーティング

 実行機能は単体の力ではなく、いくつかの要素で構成されていると考えるのが通説となっています。
 しかしその具体的な分け方は研究者によって異なります。

 その中でも比較的有名なものに、抑制・切り替え・更新の3つに分ける考え方があります。
 より詳しくは以下のようになります。

  • 抑制機能
    (衝動を抑えて冷静に対応する力)
  • シフティング
    (状況に応じて冷静に切り替える力)
  • アップデーティング
    (状況が変わったことを把握しそれを踏まえて行動する力)

 そして実行機能を見る際は、それぞれの下位要素に応じた課題を実施することが一般的です。

 
 

実行機能におけるNバック課題の意義

 冒頭で述べたように、Nバック課題は実行機能におけるアップデーティングの力を見る課題です。

 アップデーティングとはつまり「情報を更新する力」です。

 Nバック課題は「その刺激が前の刺激と同じであるか否か」を判断しないといけません。
 しかし課題の性質上、「前の刺激」がなんなのかはどんどん変わっていきます。

 このため絶えず情報を更新し、その更新された情報をもとに判断をしないといけません。

 
 
 

参考資料

『実行機能の初期発達,脳内機構およびその支援』(心理学評論刊行会)2021年11月6日検索

『自己制御と実行機能の関係の検証に係る諸問題』(心理学評論刊行会)2022年5月5日検索

『知的障害児のプランニングと抑制機能の支援に関する基礎的・実践的研究』(東京学芸大学)2022年5月5日検索

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