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子供に生ハムって何歳から?
お酒のおつまみやサラダに入れるとおいしい生ハム。
大人が食べていると子供も欲しがることってありますよね。
生ハムって何歳くらいから食べさせていいものなのでしょう?
食品の対象年齢はそのお子さんの発達やアレルギー状況により個人差はありますが、強いて目安を挙げるなら、
生ハムは早いなら1歳半以降、
無難なところでいくと4歳以降がいいのではと考えられます。
以下、これらの根拠を。
子供の発達と生ハムの摂取の関係
子供の体はどのように発達していき、生ハムの摂取はどのタイミングからがいいものなのでしょうか?
離乳食が完了するのはいつ?
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」によると、
離乳食の完了時期は1歳半頃とされています。
もちろん個人差はありますが。
また、離乳食期間中に食べる食材として、生ハムは特に挙がっていはいません。
このように考えると、
生ハムは少なくとも1歳半以降に食べさせることが無難な食材であることがわかります。
子供の消化器官などの発達
もう少し掘り下げて考え見ましょう。
子供に新しい食材を食べさせる場合、何かと気になるのがお腹をこわさないかどうかですよね。
環境省の資料によると、
消化器官、特に小腸が大人と同じ長さになるのは4歳以降、
免疫系がおおむね成人レベルに達するのが7~8歳以降とされています。
これ以降なら絶対安心と言うわけではないでしょうし、これ以前は絶対お腹に悪いというわけでもないでしょうが、1つの目安にはなりますね。
子供の1日の塩分摂取量と生ハムの塩分
生ハムは塩分を比較的多く含む食材です。
そのため子供に食べさせる場合は塩分過多にならないかも心配なところですね。
今度は生ハムの塩分の側面から考えてみます。
子供は1日にどのくらい塩分を摂っていいのか?
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」によると、
1日当たりの塩分摂取は
1~2歳 男児:3g未満 女児:3.5g未満
3~5歳 男児:4g未満 女児:4.5g未満
6~7歳 男児:5g未満 女児:5.5g未満
8~9歳 男児:5.5g未満 女児:6g未満
10~11歳 男児:6.5g未満 女児:7g未満
12~14歳 男児:8g未満 女児:7g未満
以降、同量。
となっています。
生ハムの塩分量は?
一方で、生ハムの塩分量ってどのくらいなのでしょう?
ハムやソーセージの大手メーカーである「日本ハム」の商品を例に考えてみます。
「日本ハム」のホームページより、定番商品の1つである「切り落としもも生ハム」の場合、塩分量は100gあたり約6.0gだそうです。
子供の1日当たりの生ハムの摂取量
上記を参考に計算してみます。
商品にもよるでしょうが、
一般的な生ハムは100gあたり塩分が約6.0g。
つまり生ハム50gあたり塩分3.0g
1日あたりの塩分摂取量の目安は、1~2歳(男児)で3g未満。
仮に1日に生ハムしか食べなかったとしても、50g生ハムを食べたら塩分量としてはボーダーラインですね。
まとめ
以上のことからまとめです。
生ハムは早い場合は1歳半以降、無難なところでいくと4歳以降が目安になるかなと思います。
また、生ハムは塩分の面が何かと気になりますね。
1~2歳(男児)の1日あたりの塩分摂取量の目安は3g未満、
生ハム50gあたりの塩分は約3g。
当然、他の食事の塩分も考えないといけませんから、
もし子供に生ハムを食べさせるなら50gより少ない量にしておくほうがよさそうですね。
その他の記事
参考資料
『授乳・離乳の支援ガイド』(厚生労働省)2018年5月25日検索
『小児の脆弱性の要因』(環境省)2018年4月30日検索
『日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要』(厚生労働省)2018年7月18日検索
『切り落としもも生ハム』(日本ハム)2018年11月7日検索