卵ご飯っておいしいですよね。すき焼きのときに生卵があると格別ですよね。
子供に生卵って、何歳から食べさせていいのでしょう?
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生卵は何歳から?
生卵は何歳くらいから食べさせていいのでしょう?
鮮度や殻をきちんと洗うなどの適切な配慮を行った上で、
一般に生卵を食べていいのは早くて2歳以降、慎重に行うなら8歳以降となります。
もちろん本人にアレルギーがある場合はまた別ですが。
以下、これらの根拠の述べます。
生卵によるアレルギーと食中毒のリスク
海外に比べて日本は生卵を食する機会が多い国です。
しかしながら多くの国が避けるように、生卵を食べるという行為は少なからずリスクがあります。
主にはアレルギーとサルモネラ菌による食中毒です。
以下、これらについて考えていきましょう。
幼児と生卵
卵のアレルギーに関しては、一般に卵黄より卵白のほうがリスクがあると言われています。
そのため卵の食べ始めは卵黄から行うことが多いです。
厚生労働省の離乳食のガイドラインによると、
「過熱をした卵黄」の摂取は特にアレルギーがない場合は生後7,8カ月頃から徐々に行われます。
その後、様々な食材を段階的に経験しながら一般に離乳は1歳半以降に完了します。
そして農林水産省によると、
2歳以下のお子さんの生卵の摂取は避けるように注意喚起しています。
これらから考えると、生卵の摂取は早くても2歳以降であることがわかります。
子供の免疫系
さらに、アレルギーや食中毒を避けるためにはある程度の免疫系の強さが必要ですね。
環境省による小児の身体の発達に関する調査によると、
子供が大人とほぼ同じ免疫系に成長するのは早くて7~8歳以降と言われています。
同資料によると、消化器官系の成長はそれより早く完成しているので、
8歳以降というのが食事のレパートリーに関する判断をする上で1つの重要な時期になってくるでしょう。
卵を摂取する上で気をつけること
さらに、卵を摂取する上で気をつけることを考えていきます。
新鮮なものを新鮮なうちに
当たり前ですが、卵は新鮮なうちに食べましょう。
生卵なら特にそうです。
賞味期限を守り、調理したものは放置せずできるだけ早く食べる。
冷蔵庫で保管する
これも当たり前と言えば当たり前ですが。
スーパーなどでは常温で売られていることが多いですが、家では冷蔵庫で保管しましょう。
扉に卵のポケットがある冷蔵庫が多いと思いますが、
扉ではなくより温度が低く安定している奥のほうに保存するとなおGOOD。
きちんと洗う
サルモネラ菌は卵の殻についています。
食べる前、割る前にきちんと水洗い。
加熱するときは・・・
約70℃の温度で1分間以上加熱することでサルモネラ菌はほぼ死滅します。
まとめ
生卵を子供に食べさせるなら、まずは本人のアレルギーや体調を配慮しましょう。
同じお子さんでも体調が良い・悪いで食べたときの反応が異なることは往々にしてあります。
生卵を食べさせるなら早くても2歳以降と考えられます。
8歳以降ならより安心でしょう。
生卵を食べさせるときは当然ながらきちんとした衛生管理を。
卵は洗ってから調理します。
加熱して食べるなら、
約70℃の温度で1分間以上加熱することでサルモネラ菌はほぼ死滅します。
といろいろ書きましたが、お子さんの体調は千差万別。
あくまで参考程度に。
その他の記事
参考資料
『小児の脆弱性の要因』(環境省)2018年4月30日検索
『卵による食中毒に注意しましょう!』(農林水産省)2018年5月11日検索
『食卵によるサルモネラ食中毒の現状と対策』(J-STAGE)2018年5月11日検索