聴覚関連

難聴とは? 簡単に解説|デシベルの目安や重症度

公開日:2020年11月19日

 
 


 
 

難聴とは?

難聴とは、聴力が低下した状態であり、耳が聞こえにくい状態のことです。

数値としては30dB(デシベル)前後からが難聴に該当し、これが軽度になります。

一口に難聴と言ってもその背景は様々で、先天的なものもあれば後天的なものもあります。また障害部位も様々です。

 
 
 

難聴の解説

難聴には大きく「伝音性難聴」と「感音性難聴」があります。

「伝音性難聴」とは外耳や中耳といった、聴覚における比較的外側の器官の障害による難聴です。

平たく言うと音を感じ取る器官は正常ですが音を拾えていない状態です。

そのため補聴器などで耳に届く音を大きくしてあげれば、比較的聞こえやすくなります。

「感音性難聴」とは内耳や神経といった、聴覚における比較的奥の器官の障害による難聴です。

平たく言うと音を感じ取る器官に障害があり、音の大小だけでなく歪などが生じます。

そのため単に補聴器や大きな声で音を大きくしても一概には改善しない場合があります。

一般に加齢に伴う難聴は感音性難聴が多いです。

伝音性・感音性いずれの難聴も程度は様々であり、その重症度によって生活の困難さも当然異なってきます。

また、伝音性・感音性が混合した「混合性難聴」もあります。

 
 
 

難聴の程度

一般に30dB前後からが軽度難聴とされます。

これは30dB前後の音が聞こえないことを意味します。

30dB前後の音とは、風によって葉っぱがこすれる音や小さめのささやき声などです。

さらに、目安としては

比較的静かあるいは通常くらいの会話が聞こえない場合を中度難聴、

騒がしい音や比較的大きな声が聞こえない場合を高度難聴、

叫び声や非常にうるさい音が聞こえない場合を重度難聴

と捉えます。

状況にもよりますが、一般に補聴器などの対応を検討するのは中度以降と考えられます。

 
 
 

おわりに

難聴は先天的なものと後天的なものがあります。

生活習慣(うるさい音に日頃さらされている)や鼓膜を損傷する事故など、誰もが難聴になる可能性はもっていると言えます。

耳の聞こえの程度を表す場合、聴力検査にて「dB(デシベル)」という単位で表すのが一般的です。

dB(デシベル)については以下の補足記事をご参照ください。

 
 
 

補足記事

 
 
 

参考資料

-聴覚関連

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