快適に眠るための室温
質の良い睡眠のための室温は、目安として20℃前後が考えられます。
これは夏場においてはかなり低い温度設定となるので、現実的にはもう少し上でもいいかもしれません。
いずれにせよ、深い眠りのためには(体調を崩さない程度に)「少し涼しすぎる」「ちょっと寒い」くらいがちょうど良いと言えます。
解説
寝るときの適温
質の良い睡眠をとるための書籍「SLEEP」の著者ショーン・スティーブンソン氏によると、睡眠に最適な室温は15.5~20℃だそうです。
体感としてはかなり涼しい温度になります。
ただしこれより低すぎても睡眠を阻害するので、一概に涼しければ涼しいほどいいということではないようです。
日本の場合、冬場であれば室温20℃前後というのは現実的ですが、夏場だと(住む地域や部屋の作りにもよるでしょうが)エアコンの「下げ過ぎ」になるかもしれません。
そのため室温にこだわり過ぎる必要はないと思いますが、いずれにせよ質の良い睡眠のためには「ちょっと暑い」より「涼しすぎる」くらいがちょど良いということでしょう。
入浴は2時間前に
睡眠と室温が関係する背景には当然ながら体温の関係があります。
適切な体温が質の良い睡眠を促します。
そして体温は室温だけでなく、入浴など寝る前の行動でも影響を受けます。
可能であれば就寝する1時間半~2時間前までに入浴を済ませておくことが理想的です。
入浴によって一旦体温は上がりますが、時間の経過と共に下がっていくため就寝時はほどよい体温になっているでしょう。
基本的に人間は体温が一定に保たれている動物です。
しかし細かく見ると、同じ人でも体温は1日の中で2℃ほど上下しています。
人間は体の深部の体温(深部体温)が適切に下がることで熟睡できるようになっています。
元々の身体のリズムとして、人間は就寝する夜になると徐々に深部体温が下がっていきます。
しかし不規則な生活やタイミングの悪い入浴、暑すぎる部屋などはこれを妨げます。
就寝時に深部体温が自然と下がっていくような生活習慣が熟睡にコツとなります。