男女の関係だけでなく、
あらゆる人間関係は距離感で違ってきます。
良好な人間関係を築くことは、良好な距離感をとることでもあります。
川北義則氏の「人との距離感がわかる人、わかっていない人」を参考に、人間関係の距離感について考えます。
今日はネット上での人間関係について。
ネットでも距離感を保つ
昨今は、人とのコミュニケーションは対面だけにはとどまりません。
電話やメールといった特定の相手がいるコミュニケーションだけでもありません。
SNSをはじめとした不特定多数に向けての発信も、フォローやリツイートといった「返し」があることを考えると、コミュニケーションの1つ言えるでしょう。
人間関係には距離感が大切です。
信頼できる人とそうでない人とでは接し方や距離の詰め方が違います。
ネットやSNSでも同様です。
「どうせ誰も見ないだろう」
「セキュリティーがしっかりしているし」
「相手のことは信頼できるし」
いろいろ思うところはあるでしょうが、やっぱり
インターネットなどを使って、不特定多数に向けて発信するときは一定の距離感を持つようにしたほうがよさそうです。
「人間関係のうっかりミス」が一生消えない
最近はLINEで重要な話やプライベートな話をしない人が増えているそうです。
会話のやりとりをスクショされては困るからです。
「スクショ」とはスクリーンショットのことです。
スクリーンショットとはスマホやパソコンに映った画面をそのままコピーして、画像として保存することです。
スマホのカメラで写真を撮る。
音声を録音する。
画面をスクショをする。
ネットとスマホが普及した現代は簡単に個人のプライベートを記録し、それを永久に残すことができます。
インターネットにより、「人間関係のうっかりミス」が一生消えない傷になることが多々あります。
言わなくていいこと、書かなくていいこと
ある女子高生が、自分のブログに近所のコンビニ店員を批判する内容を書いたそうです。
その内容に対して思いのほか心ない返事が多く、ブログは半ば炎上のような状態になりました。
返事の中には、同級生の書き込み含まれていたそうです。
学校では気付きませんでしたが、彼女のことを陰で嫌っていた友達がいたわけです。
結果、人間関係にストレスを覚え、女子高生は学校に来れなくなったそうです。
言わなくていいこと、書かなくていいことをうっかり外に出してしまうのは誰にでもあります。
でもそれが、ネットだと取り返しのつかないことになったりします。
ネットでは自分の思った反応と違う反応が返ってくることは多いです。
おわりに
劇作家ジョンソン氏の名言で、
「おしゃべりと雄弁は同じではない。愚者はしゃべりまくるが、賢者は話すだけだ」
というのがあります。
「話す」ことはあっても、「おしゃべり」は控えたほうがよさそうです。
その他の記事
参考資料
川北義則『人との距離感がわかる人、わかっていない人』三笠書房、2015年