「おいしい」を言うのは何歳から?
子供がご飯を食べて自ら「おいしい」と言うのは何歳頃でしょうか。
子供がどのような言葉を発するかは家庭の状況・個人差があります。
このためどのような言葉を「言わないといけないのか」決まりがあるわけではありません。
一方で、子供の成長過程でよく耳にする言葉というものも(あくまで目安でしかありませんが)あります。
「おいしい」は子供が言う言葉の例としてはオーソドックスなものの1つで、あくまで目安ですが1~2歳頃に見られます。
解説
「おいしい」を言う時期
冒頭で述べた通り、子供の発する言葉に優先順位があるわけではありません。
子育てにおいて「何を言わせないと」と考える必要はないでしょう。
一方で、子供の発達の目安として、よく例に挙げられる言葉もないことはないです。
「おいしい」はその1つで、遠城寺式乳幼児分析的発達検査、津守式乳幼児精神発達質問紙、KIDS乳幼児発達スケール、ポーテージ早期教育プログラムなど各種検査で子供が言う言葉の例として挙がっています。
これらを見てみると、「おいしい」は単語から2語文へ移行する時期、つまり1~2歳頃に出始めることが考えられます。
「おいしい」という言葉の意義
「おいしい」という言葉は食べた物が旨いという事実を伝えるだけでなく、「おいしいねぇ」という共感の意味も含む言葉ではないでしょうか。
このように考えると、親子で食卓を囲みご飯を食べ、目を合わせて「○○おいしいねぇ」と共感する。ただ言葉を教えるのではなくコミュニケーションを行うことが大切であることがわかります。
そしてこれは様々な局面に当てはまると思います。
子供が散歩中に犬を指差したら「そうだねぇ、犬がいるねぇ」と共感してあげる。
子供が絵を描いて親に見せに来たら「一生懸命描けたね。すごいねぇ。ママびっくりしたよ~」と褒めたり感情を言語化する。
このような1つ1つは些細ですが丁寧なやりとりが子供の言葉を促します。
そしてこのようなやりとりの方法は、専門的には「インリアルアプローチ」と呼ばれ、子供の言葉の発達を促す代表的な手技の1つです。
インリアルアプローチとは?
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧