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置き勉を禁止しないために正しい生活習慣を|ランドセルの重さ対策

公開日:2022年6月26日


 
 

小学校の置き勉

 子供の荷物は近年重さが増しており、必要に応じた置き勉は必須と言えます。

 しかし古い考えから置き勉を禁止している学校もあるかもしれません。

 一方で、宿題や家庭学習に使う教科書まで置き勉する生徒・家庭もあるかもしれません。

 置き勉をするもしないも、そこに合理性がなければ意味がありません。

 置き勉は学校と家庭の双方の合理性が必要です。

 
 
 

置き勉において大切なこと

重くなっていく子供の荷物

 昔と比べると教科書をはじめとする子供の荷物は重くなっている傾向があります。

 イラストや写真を多用しよりわかりやすく・読むのが楽しくなった近年の教科書ですが、そのぶんページ数が増え総量としては重たくなっています。

 また、近年はICT教育の影響でタブレットを持ち帰る機会も出てきています。

 こういった背景もあってか、重過ぎる荷物で子供に過度の負担がかかるランドセル症候群(俗称)が問題視されています。

 
 

荷物の分散と置き勉

 このような背景を汲み取り、
 文部科学省も状況に応じて教科書・教材を学校に置いたままにすること(いわゆる「置き勉」)を推奨しています。

 宿題に必要な教科書などを置きっぱなしにするのは違いますが、使わない物に関しては学校に置いたままにすることは合理的でしょう。

 また、荷物を1週間の中で分散することも大切です。

 週の始めである月曜日と週の終わりである金曜日は荷物が多くなりがちです。

 全てを1日で持っていく・持って帰るのではなく、計画的に分散して運ぶことも1日当たりの荷物を軽くすることにつがなります。

 
 

置き勉と学校側の対応

 文部科学省の通達もあり、置き勉をやみくもに禁止する学校は減ってきているのではないかと考えられます。

 一方で、置き勉OKだからといってなんでもかんでも学校に置きっぱなしにする生徒は困りものでしょう。

 置き勉をするということは、その日に必要な荷物を過不足なく把握できる計画性が必要です。

 そういった計画性は急に身につくものではなく、子供自身が考え練習していく中で徐々に身につくものです。
 そのためには親や学校のサポートも必要でしょう。

 そういった大人の手間をかけないで、単に置き勉OK・NGと表面だけとらえることは子供のためにはならないと考えられます。

 
 
 

ランドセルの重さの許容範囲(学年別)

 
 
 

参考資料

『Backpack Safety』(American Academy of Pediatrics)2022年5月26日検索

『童生徒の携行品に係る配慮について』(文部科学省)2022年5月26日検索

『小学生の学習用具の携行方法と負荷について』(日本家政学会)2022年5月26日検索

『池田屋』2022年5月26日検索

『小学生における通学時の携帯品重量の現状と身体症状との関連』(瀬木学園リポジトリ)2022年5月26日検索

『体型に合ったランドセル選び』(日本鞄協会 ランドセル工業会)2022年5月26日検索

『学校保健統計調査』(文部科学省)2022年5月26日検索

『令和2年度学校保健統計調査の公表について』(文部科学省)2022年5月26日検索

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