【目次】 [close]
「思いやり」とは
「思いやり」とは、相手の立場に立って気持ちを察したり共感することであると考えられます。
「思いやり」という言葉自体は日常的によく耳にする、平易な言葉であると思います。
しかし例えば、子供に思いやりについて教えるとき、思いやりとはどのように考えたらいいのでしょう。
心理学を踏まえながら、思いやりについて掘り下げていきます。
解説
文化習慣から見た思いやり
思いやりに含まれる心理傾向には以下の3つがあると考えられます。
- 向社会的行動
- 共感能力
- 直感的理解(察し)
これらについてそれぞれ見ていきます。
思いやりの3つの側面
向社会的行動
向社会的行動(こうしゃかいてきこうどう)とは、他者や社会の利益になるような行動のことです。
要するにボランティアや援助など個人が集団に行う利他的な行動を指します。
思いやりの背景には向社会的行動の動機づけがあると考えられます。
簡単に言うと思いやりは自分が得をするという打算的なものではないということです。
共感能力
思いやりの背景には共感能力も関連すると考えられます。
相手のことを考え共感できることで、相手がしてほしいことやかけてほしい言葉を考えることができるでしょう。
直感的理解(察し)
直接見聞きせずに状況から察する力も、思いやりの重要な要素とされます。
「向社会的行動」「共感能力」は東洋・西洋問わず思いやりの定義としてよく用いられます。
一方で、日本の文化においては「察する」ことも思いやりとして重要視されているのが特徴的と言えます。
以上より、思いやりとは「向社会的行動」「共感能力」「直感的理解(察し)」の3つを含むことが考えられます。
これらを含めた思いやりの客観的評価について、次のページで見ていきます。
思いやりの客観的評価
参考資料
内田由紀子、北山忍(2001)『思いやり尺度の作成と妥当性の検討』(公益社団法人 日本心理学会)2026年7月31日閲覧


