1. オムツが外れるのは何歳?
子供のオムツは何歳くらいに外れるものなのでしょう?
「オムツが外れる」とは排尿・排便の自立ですね。
現代において、
オムツが外れるのはおおむね3歳頃とされています。
以下、これらの根拠を。
2. オムツが外れることと生活習慣
人間は生まれてから1年くらい、つまり1歳頃になると立って歩き始めます。
これはどの時代もわりと共通しています。
一方、須藤茉衣子氏らの子供のトイレトレーニングに関する論文によると、
時代によっては1歳前後でオムツが外れている子供がいる一方で、現代では3歳でオムツが外れていないことも珍しくない。と述べられています。
このことから、
排尿・排便の自立は生活習慣や時代背景に左右されやすい項目であることが予想されます。
では、現代では実際のところ何歳くらいでオムツが外れるのでしょう?
子供の正常発達の目安になるKIDS乳幼児発達スケールによると、
オムツが外れるのはおおむね3歳頃とされています。
3. 「オムツが外れる」の定義
先述の通り、オムツが外れるとは「排尿・排便が自立する」ということですね。
この「排尿・排便が自立する」ということをもう少し具体的に見ていきます。
天野信一氏らの、小児の排便機能に関する論文を参考にすると、
「排尿・排便が自立する」とは以下のことから成り立ちます。
・便意や尿意を訴えることができる
・就寝中にもらすことがない
・オムツをつけていない
ではこれらは何歳くらいからできるものなのでしょう?
津守式乳幼児精神発達質問紙、遠城寺式乳幼児分析的発達検査など各種正常発達に関する資料によると、
排尿や排便の予告は2歳頃からみられます。
そして、
2歳6カ月頃には日中にパンツを濡らすことが減ってきます。
その後、
3歳頃には夜のオムツがいらなくなってきます。
4. まとめ
以上のことからまとめです。
子供のオムツは何歳くらいで外れるものなのでしょう?
個人差は当然ありますが、
おおむね2歳頃から排尿・排便を事前に言える様子が見られます。
2歳6カ月頃には日中ならパンツで過ごすことができるかもしれません。
そして3歳前後には夜もパンツを濡らすことがなく、オムツが外れる可能性があります。
しかしながら、オムツが外れる時期には個人差がかなりあります。
生活習慣や練習の有無によってもずいぶんと時期は変化するので、その子その子のペースに合わせてトイレトレーニングを行うことが望ましいでしょう。
5. その他の記事
甘いお菓子は何歳から?~虫歯にならないために歯科医学と栄養学から~
6. 参考資料
『「おむつなし育児」をすると子どものおむつは早く外れるのか?』(J-STAGE)2018年9月7日検索
『正常小児の排便機能の発達過程』(J-STAGE)2018年9月7日検索