「多い・少ない」がわかるのは何歳から?
「多い・少ない」がわかるのは何歳頃からでしょう?
例えば同じかごが2つあって、けれど中身のお菓子の数がそれぞれ違う。
一方は多くて、他方は少ない。
「どっちが多いかな?」と聞いたとき、あるいは「どっちが少ないかな?」と聞いたとき、正しく選ぶことができる。
そういった「多い・少ない」という概念を子供が理解できるのはいつ頃なのでしょう?
個人差はありますが、
「多い・少ない」がわかるのはおおむね2歳台です。
以下、もう少し詳しく。
「『多い・少ない』がわかる」とは?
「『多い・少ない』がわかる」とは具体的にどういうことでしょう?
先述の通り、量が違う複数の選択肢から、適宜「多い方・少ない方」を選べることを指します。
「多い」という言葉は「たくさん」「いっぱい」といった言い方もできますね。
同様に「少ない」という言葉も「ちょっと」などという言い方もあります。
まずは、お子さんの馴染みのある言葉で、多少の概念自体が理解できているかがポイントになります。
「多い・少ない」あるいは「たくさん・ちょっと」言い方は馴染みのあるものでいいので、まずは臨機応変に選択できるか。
それが可能であれば、今度は「多い・少ない」「たくさん・ちょっと」どの言い方でも対応できるといいですね。
「多少の概念」と子供の発達
子供の発達を見る検査に、
認知・言語促進プログラム(NCプログラム)というものがあります。
上記によると、
「多い・少ない」といった多少の概念がわかるのはおよそ2歳台相当の発達とされています。
2歳台というのは他にも「大きい・小さい」など比較概念がわかりはじめる時期です。
おわりに
「多い・少ない」というのは対象の量に着目しないとわかりません。
そういう意味では、多少の概念というのは数概念の始まりとも考えられます。
当たり前と言えば当たり前ですが、
そもそも「多い・少ない」といった量に着目できないと数を数えることはできないでしょう。
「多い・少ない」がわかるということは、お子さんにとって算数の始まりでもあるわけですね。
その他の記事
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧