言葉の対象年齢考察

「大きい・小さい」がわかるのはいつから?何歳から?|子供の言葉の発達

公開日:2018年9月11日


 
 

大小概念がわかるのは何歳頃?

「大きい」「小さい」という大小概念。

大小概念がわかるのは何歳頃からなのでしょう?

大小概念がわかるのは2歳6カ月頃からです。

もちろん個人差はありますが。

以下、もう少し詳しく
 
 
 

表出言語と理解言語

子供は1歳前後くらいか、「ママ」「パパ」といった言葉を話はじめます。

ここで言う言葉とは、本人が意味をわかっていて使う言葉です。

つまり、意味がある言葉ですね。
その人が意味がわかっていて使う言葉を有意味語と言います。

有意味語が出始めるのは1歳頃です。
 
 
言葉には、話せる言葉と聞いてわかる言葉があると思います。

例えば私達も、書ける漢字と読める漢字の数は必ずしも一致しないでしょう。

読めるけど書けない漢字は多いものです。

子供の言葉の発達も同じで、
わかるから話せる、話せるからわかるかといえば必ずしもそうではない。

話せる言葉は表出言語
わかる言葉は理解言語

言葉を話はじめる1歳頃から、子供の表出言語と理解言語は目に見えて増加していきます。
 
 
 

大小概念の理解

増えていく言葉はもちろん名詞だけではありません。

様々な動詞・形容詞も増えていきます。

言葉の発達において、比較的初期に理解できるようになる形容詞の1つに大小概念があります。

子供の発達の目安になる、遠城寺式乳幼児分析的発達検査によると、

大小概念がわかるのは2歳3カ月頃から2歳6カ月頃とされています。
 
 
ちなみにここで言う、「大小概念がわかる」とは、

例えば同じ絵で大きさだけ違う絵を見せて、「大きいのはどっち?」と聞いて指をさしたり答えたりできるかです。

あくまで概念が身についているかであって、必ずしも「大きい」「小さい」と声で言える必要はありません。

先ほどの話でいくと、
「大小概念がわかるのは2歳6カ月頃」というのは理解言語における目安なわけです。
 
 
 

まとめ

「大きい」「小さい」といったイメージと、言葉の意味。

大小概念がわかってくるのは2歳6カ月頃です。

しかしながら、子供の発達には個人差があります。

あくまで目安程度に。

そのお子さん自身のペースをみてあげることが大切です。
 
 
 

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参考資料

『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧

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