太田ステージとは?
太田ステージとは、主に自閉症スペクトラム障害児の療育を想定した評価方法および支援方法です。
豊富な支援方法の例が段階ごとに挙げられているのが特徴です。
ASD児に限らず言語発達遅滞をはじめとした発達遅滞の子にもある程度適応することができます。
解説
太田ステージの位置づけ
太田ステージは支援方法の分類としては「認知・言語的アプローチ」に該当します。
認知・言語的アプローチとは子供の認知・言語発達段階に合わせて領域ごとの技能を高めていく手技です。
太田ステージは発達段階に合わせた各種課題が想定されており、様々な教具を使いながら子供が意欲を持って取り組めるよう配慮されています。
太田ステージの対象年齢
太田ステージの対象年齢は0歳から7,8歳くらいとなっています。
このように幼児期の発達を主においた手技ですが、発達の状況によってはそれ以降の年齢の子供達にも適用できるでしょう。
太田ステージの評価
太田ステージの評価方法はLDT-R(言語解読能力テスト改訂版)といいます。
LDT-Rは5~10分ほどで終わる簡易評価であり、これにより太田ステージにおいてその子がどの段階に該当するかを評価します。
その後、評価に基づいた段階の課題を行っていきます。
太田ステージは課題の豊富さが最大の特徴であり、評価(検査)自体が詳細なわけではありません。
太田ステージの課題
太田ステージの課題は様々で、オーソドックスな机上課題から遊びを通した課題など様々です。
開発過程も関係してか、その様相は若干田中ビネーに通ずるものもあります。
太田ステージの具体的な課題内容は「認知発達治療の実践マニュアル(自閉症のStage別発達課題)」に記載されており、いずれの課題も適宜イラストなどを用いながら丁寧に手技が説明されています。
参考資料
『自閉症児の学習意欲を育てる支援の在り方』(教育実践学研究)2022年9月11日閲覧