ワーキングメモリ

オペレーションスパン課題(OSPAN)とは?|ワーキングメモリの評価

公開日:2022年8月18日

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オペレーションスパン課題(OSPAN)とは?

 オペレーションスパン課題とは、ワーキングメモリを評価する課題の1つです。

 オペレーションスパンテストと言われることもありますが、意味としては同じです。

 「Operation Span Test」の英語から「OSPAN」という略称で表現されることもあります。

 オペレーションスパン課題は任意の文字(あるいは単語)を覚える合間に計算を挟むことで、ワーキングメモリの力を見ていきます。

 
 
 

解説

オペレーションスパン課題の内容・方法

 オペレーションスパン課題の内容は以下の通りです。

  • 覚えておく任意の文字(あるいは単語)が画面上に呈示されます。(例えば「N」など)
  • 簡単な四則演算が呈示されます。(例えば「(6×2)÷3」)
  • 呈示された計算の答えが合っているか間違っているか回答します。(例えば「2」が呈示されたら、この場合は計算の答えと異なるので「×」を解答)

 この流れを数回繰り返し、最後に覚えた全ての文字を順番に回答してもらいます。

 
 

オペレーションスパン課題の意義

 オペレーションスパン課題はリーディングスパン課題と同様に、複合スパン課題の1つとしてワーキングメモリの評価に用いられることが多いです。

 ワーキングメモリに関する課題としてはNバック課題なども有名です。

 オペレーションスパン課題はNバック課題などと比べるとトレーニングとして用いられることは少なく、評価として用いられることが多い手法です。

 
 
 

リーディングスパン課題とは?

 
 
 

参考資料

『実行機能の初期発達,脳内機構およびその支援』(心理学評論刊行会)2021年11月6日検索

『ワーキングメモリトレーニングと流動性知能』(日本心理学会)2022年8月6日検索

『発達障害のある児童のワーキングメモリは改善できるのか–広汎性発達障害のある児童を対象とした試み』(東北福祉大学機関リポジトリ)2022年8月6日検索

『Training of Working Memory in Children with ADHD』(ResearchGate)2022年8月6日検索

『前頭前野とワーキングメモリ』(日本高次脳機能障害学会)2022年8月6日閲覧

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