広汎性発達障害(PDD)と自閉症スペクトラム(ASD)の違いについてです。
1. 広汎性発達障害と自閉症スペクトラムの違い
広汎性発達障害(PDD)と自閉症スペクトラム(ASD)。
どちらも発達障害に関する用語ですが、違いがややこしいですよね。
「広汎性発達障害」と「自閉症スペクトラム」はだいたい一緒。と考えていいと思います。
「広汎性発達障害」が古い用語で、「自閉症スペクトラム」が新しい用語、といった感じ。
2. 広汎性発達障害
「広汎性発達障害」は細かく分けると「自閉性障害」「アスペルガー障害」「レット症候群」「小児期崩壊性障害」「特定不能の広汎性発達障害」とかがあって、それらをひっくるめて広汎性発達障害と言います。
で、障害名を定義している機関はいろいろあるのですが、有名なのがWHOによるICD-10と、アメリカ精神医学会のDSM。
「広汎性発達障害」の定義はICD-10とDSM-Ⅳに基づいています。
3. 自閉症スペクトラム障害
一方で、自閉症スペクトラム障害はDSM-Ⅴに基づいています。
DSM-ⅤはDSM-Ⅳの新しいやつ。
要するに「広汎性発達障害」はICDに基づいて、「自閉症スペクトラム障害」はDSMに基づいている。
「広汎性発達障害」と「自閉症スペクトラム障害」という言葉は言っている人が違うわけです。
ちなみ「自閉症スペクトラム障害」は単に「自閉症スペクトラム」とか「自閉症スペクトラム症」とか言われたりしますが別に違いはないかなあという感じ。
いずれにせよ、症状や特徴によってけっこう細かく分類していたICDの「広汎性発達障害」という考えに対し、「実際は症状が強い人も弱い人もいるし、単独症状の人も混ざり合っている人もいるするし、もうまとめて1つの概念として考えればいいんじゃない?」という考えが「自閉症スペクトラム障害」なわけです。
4. まとめ
まあ、そんな感じで、
「広汎性発達障害」と「自閉症スペクトラム」って言葉はだいたい一緒。
「広汎性発達障害」は割と疾患を分類するけど、「自閉症スペクトラム」はまとめて考える感じ
って捉え方でいいのかなと思います。

