発達障害の検査

PEP‐3とは?(自閉症・発達障害児 教育診断検査)|遊びも通した心理教育プロフィール

公開日:2020年9月10日


 
 

PEP‐3とは?

PEP‐3とは、自閉症スペクトラム障害(ASD)に関する検査の1つです。

頭文字を取った略語で「PEP-3」「PEP3」などと表記します。

読み方は「ペップサード」あるいは「ペップスリー」と言います。

自閉症スペクトラム障害の検査である「PEP」の第3版になります。

 
 
 

検査の意義の解説

PEP-3の意義は、遊びを通して自閉症スペクトラム障害特有の症状を評価できる点にあります。

PEP-3は豊富な検査用具を使い、子供が興味を持ちやすいような課題構成になっています。

そういった遊びを通して、しばしば自閉症スペクトラムの子が苦手な「模倣」や「コミュニケーション」の発達を中心に、その子の全体的な発達を見ていきます。

 
 
 

検査の実際

対象者と対象年齢

2~12歳の自閉症スペクトラムのお子さんの評価に用います。

しかし年齢に関しては評価が必要であればこの限りではありません。

 
 

検査用具の構成や価格

マニュアル自体は6000円前後ですが、
検査用具も含めた一式のセットになると30万円弱する高額な検査になります。

 
 

実施方法や所要時間、難易度

PEP-3は実施が非常にたいへんな検査です。

各項目の実施方法自体はシンプルなのですが、全項目数が172項目と非常に多いです。

これらの項目は実際に課題をやってもらったり観察評価をして採点していきます。

これに加えて保護者への問診表も記入していきます。

PEP-3は使用する検査用具が非常に多い検査でもあります。

検査用具の中には粘土やシャボン玉など衛生管理が特に必要な用具もあり、慣れておかないと用具の出し入れだけでバタバタしてしまいます。

 
 

検査でわかること

PEP-3には理解言語や粗大運動など複数の下位項目があります。

これらについて発達年齢や発達の指数を出すことができます。

 
 

特徴や使用感

PEP-3は自閉症スペクトラム障害特有の症状を評価するため、一般的な発達検査・知能検査と比べると検査内容の毛色が違うなあと感じます。

そのため検査内容に目を通すだけでも、「自閉症スペクトラム障害の子を評価するときはどんな点に着目したらいいか」の勉強になります。

 
 
 

おわりに

PEP-3は自閉症スペクトラム障害を詳細に評価できる有意義な検査の1つですが、

いかんせん翻訳が不十分でまだ発展途上な印象も受けます。

マニュアルや実際に使用した人ともに意見が一致していますが、

海外の文化を日本に落とし込めていないので、日本では不自然な項目が複数あります。

日本の文化に根差した標準化および翻訳が進むと、さらに有意義な検査になるのではと思います。

 
 
 

参考資料

-発達障害の検査