ポテトチップスは何歳から?
一般的なポテトチップスであれば3歳頃から食べさせることが可能と考えられます。
しかしポテトチップスは商品によって堅さや味付けが異なるので、状況に合わせて判断することが望ましいでしょう。
また、あくまで嗜好品ですから塩分過多、濃い味付けの習慣化などに注意しましょう。
解説
ポテトチップスの対象年齢
ポテトチップスの種類は様々ですが、その中でも比較的市場で目にして一般的な物がカルビーのポテトチップスではないでしょうか。
カルビーのホームページによると、「Calbeeポテトチップス」をはじめとしたオーソドックスなポテトチップスについては3歳頃からをおすすめの年齢としています。
子供の食事の発達
一般的に子供は生後5,6か月頃から離乳食が始まります。
その後1年ほどの期間を経て、1歳半頃に離乳が完了すると考えられています。
「離乳の完了」とは1日に必要な栄養の大部分を母乳ではなく食物で摂取できる状態を指します。
当然ながら、離乳が完了してもすぐに大人を同じ物を同じように食べられるわけではありません。
しかし子供にとっては食事のレパートリーが増え、親にとっては一緒に同じ物を食べる機会が増える時期とは言えるでしょう。
さらに子供は(個人差はありますが)2歳6カ月~3歳6カ月頃に臼歯が生えそろっていき奥歯で噛むこと、つまり「咀嚼」が段階的に上達していきます。
多くのポテトチップスは薄くてパリッとした食感ですから、そこまで噛む力自体は必要ではないでしょう。
一方で噛んだ後の破片をさらにかみ砕き、飲み込みやすい形状に咀嚼する口の動きの器用さは必要です。
3歳以降であればこういったポテトチップスをかみ砕く咀嚼運動は可能でしょう。
ただし、ポテトチップスは(特に既製品は)塩分や油分の多さも気になるところです。
あくまで嗜好品として、あげるなら節度ある量・頻度にとどめてあげましょう。
参考資料
『カルビー商品は何才頃から食べられますか?』(Calbee)2022年10月12日検索
『子供のカロリーなど』(厚生労働省)2018年1月11日検索
『授乳・離乳の支援ガイド(2019)』(厚生労働省)2020年2月25日検索
『1歳半児の咀嚼力と養育者の児への食事提供の実態』(厚生労働統計協会)2018年5月6日検索
『歯・口の健康づくりの理論と基礎知識』(文部科学省)2018年8月7日検索
『歯の健康』(厚生労働省)2018年1月6日検索
『幼児の咀嚼機能発達支援を通した口腔機能発達をめざす 食育プログラムの効果』(日本食育学会)2018年10月25日検索