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PrEPとPEPとは?
PrEPとPEPとは、どちらもHIVの感染予防に用いられる内服薬です。
PrEPは性交渉前、PEPは性交渉後に飲む内服薬になります。
ただしPrEPやPEPを内服したからといって、HIVに関するリスク管理に無頓着になっていいというわけではありません。
あくまでHIVの感染リスクが考えられる場合の対応手段の1つであり、前提は正しい性の知識とリスク管理が大切です。
解説
PrEPとPEPとの読み方
「PrEP」は「プレップ」、
「PEP」は「ペップ」と読みます。
PrEPは「Pre-exposure prophylaxis」
PEPは「Post-exposure prophylaxis」
の頭文字をとったものになります。
PrEPとPEPの違い
PrEPとPEPの違いは内服するタイミングになります。
PrEPは性交渉前、PEPは性交渉後に飲みます。
このためPrEPは「曝露前予防内服」、PEPは「PrEP(曝露後予防内服」と呼ばれます。
効果
国立国際医療研究センターにあるCDCの引用によると、PrEPは適切に服薬することで、性行為によるHIV感染の予防効果が99%期待できるとされています。
またPEPについて、内服は72時間以内、28日間の内服が必要であり、
PrEPもPEPも適切な内服が大前提となります。
セーファーセックスの重要性
PrEPもPEPもHIVに対する予防薬であり、他の性感染症に効果があるわけではありません。
また当然ながら、PrEPやPEPを使ったからといってHIVの感染リスクがある環境で考えなしに性交渉をやっていいわけではありません。
性感染症や望まない妊娠などのリスクを理解し、正しい意思決定や正しい避妊具の使用の下の性交渉を「セーファーセックス」と言います。
PrEPやPEPを使ったからといってセーファーセックスの重要性は変わりません。
包括的性教育について
参考資料
『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(UNESCO)2021年5月2日検索
『HIV/AIDSについて(ファクトシート)』(厚生労働省検疫所)2021年12月18日検索
『PrEPって?』(国立国際医療研究センター SH外来)2021年12月18日検索
『抗HIV薬の曝露後予防内服(PEP)』(国立研究開発法人国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター)2021年12月18日検索