子供にぷっちょは何歳から?
ぷちぷちグミが入っているソフトキャンディ「ぷっちょ」。
子供にぷっちょは何歳頃から食べさせていいものなのでしょう?
お菓子は嗜好品なので食べないなら食べないでいいのでしょうが、子供が欲しがる場面もあるかもしれません。
ぷっちょは早ければ2、3歳でも食べるかもしれません。
しかし、もしも理想としての目安を挙げるなら、5歳以降が無難でしょう。
以下、もう少し詳しく。
お菓子と虫歯の関係
米国の研究および追跡調査によると、
砂糖の摂取量が多いと虫歯になるリスクは増加することが立証されています。
やはり、砂糖と虫歯の関係は迷信ではなく科学的な根拠があるようですね。
特に虫歯のリスクを高めるのは、歯につきやすい、ねばねばしたお菓子だそうです。
このように考えると、お菓子の中でもぷっちょなどのソフトキャンディは特に虫歯のリスクが高い物と言えます。
歯は生えてから表面のエナメル質が完成するまでの時期が虫歯になりやすいです。
エナメル質とは歯の一番外側を覆う、硬い組織のことです。
歯が生えてからエナメル質が向上するまでには2~4年かかると言われ、乳歯と永久歯双方の時期を考えると、未成年の頃はほぼ虫歯になりやすい時期と言えなくもありません。
しかしながら、未成年の頃にお菓子を全く食べないというのも現実的ではありませんよね。
乳歯が虫歯になる生活習慣があると永久歯も虫歯になりやすい点、乳歯は3歳頃に生えそろう点を踏まえ、
厚生労働省はまずは3歳頃までの虫歯を回避することを推奨しています。
子供の咀嚼能力と窒息のリスク
ぷっちょは食べ物としては非常に食べにくい形状のお菓子の1つです。
ぷっちょが食べにくい理由は主に2つあります。
1つは、硬さです。
ぷっちょは硬さに加え、噛んでいると粘り気もあります。
硬く粘り気のある食材を食べるには複雑な咀嚼能力が必要になります。
ぷっちょが食べにくい理由の2つ目はソフトキャンディとグミが混ざっている点です。
性質が異なる食材が一緒に入っている食べ物は食べにくいです。
例えば介護食などは食材を均一にして食べやすくしたりしますが、ぷっちょはまさに逆ですね。
異なる食感を混ぜることで食べたときのおいしさ・おもしろさはありますが、食べにくい食べ物であることは避けられません。
いずれにせよ、
ぷっちょを食べるにはある程度の習熟した咀嚼能力が必要です。
物を上手に噛むには奥歯(臼歯)の力が必要不可欠です。
厚生労働統計協会にある論文を参考にすると、
臼歯が物を噛むことを営むようになるのは一般に1歳8カ月以降と言われています。
さらに、臼歯が生えそろうのは2歳6カ月~3歳6カ月頃とされてますから、
子供は幼児期後半(3歳~6歳)に咀嚼能力が徐々に習熟していくことが予想されます。
また、厚生労働省の調査によると
子供の窒息事故が最も多い年齢層は1~4歳の時期です。
このように、ぷっちょを噛むなら早ければ2〜3歳でも可能かもしれませんが、5歳以降だとより無難な印象を受けますね。
おわりに
お菓子は嗜好品なので、食べないなら食べないで問題がない物です。
しかしながら、子供にとってお菓子を食べることやおやつの時間は楽しみの1つでもあります。
一度に大量に食べることができない子供にとって、おやつなどの時間でこまめに食事を摂ることは理にかなっている側面もあります。
おやつを食べるときに気をつけることは、ダラダラ食べをしないことです。
常に何かを口に入れている状況は、虫歯のリスクを高め、生活習慣としても好ましくありません。
朝・昼・夕の3食以外で何かを食べる時間は2回程度にし、食べる時間と食べない時間のメリハリをつけることが大切です。
その他の記事
参考資料
『甘味(砂糖)の適正摂取方法』(e-ヘルスネット)2018年3月3日検索
『世界保健機関(WHO)、ガイドライン「成人及び児童の糖類摂取量」を発表』(食品安全委員会)2018年3月3日検索
『糖質制限食について』(東京高輪病院)2018年3月3日検索
『歯の健康』(厚生労働省)2018年1月6日検索
『子供のむし歯の特徴と有病状況』(e-ヘルスネット)2018年8月7日検索
『卒乳(断乳)時期とむし歯の関係』(e-ヘルスネット)2018年8月7日検索
『窒息事故の詳細分析について(食品①)』(内閣府)2019年3月21日検索
『「食品による窒息の現状把握と原因分析」調査について』(厚生労働省)2019年3月21日検索
『食品による窒息事故についてのリスク評価を行いました。』(食品安全委員会)2019年4月5日検索
『食品による子供の窒息事故に御注意ください!』(消費者庁)2019年4月5日検索