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レーヴン色彩マトリックス検査(RCPM)とは?
レーヴン色彩マトリックス検査とは、簡易的な知能検査の1つです。
一部が欠如した図(模様)を見て、それを補う模様はどれか選択肢で選んでもらいます。
検査の性質から、世界中で使われてい知能検査の1つです。
日本では「レーヴン色彩マトリックス検査」という名称が一般的ですが、世界的に見ると「レーヴン漸進的マトリックス検査(RPM)」という表現であることが多いです。
「漸進的」は「ぜんしんてき」と読みます。
日本版は海外の原本と比較すると微妙に翻訳範囲が異なりますが、問題内容や特性としてはほぼ同じものと考えていいでしょう。
解説
内容や実施方法
一部が欠如した図(模様)を見て、それを補う模様はどれかを選択肢から選んでもらう検査です。
選択肢は6つあり、その中か1つを選んでもらいます。
選択肢から指さしで解答できるので、言葉を発する必要がなく、また問題文を読むことも必要でない非言語的な検査になります。
問題は全部で36問あります。
所要時間や対象年齢
15分程度で終わる簡易的な検査になります。
対象年齢は45歳以上となっていますが、小児への適応を研究した論文なども見られます。
位置づけ
レーヴン色彩マトリックス検査は簡易的な知能検査であり、受ける側も実施する側も行いやすい検査です。
そのため医療・心理関係の養成機関では授業で触れることも多い検査です。
また現場においても非言語的な検査である点から学習障害などの発達障害、失語症などの脳血管障害のスクリーニング検査として用いられることも多いです。
レーヴンとスピアマンの一般知能g因子
レーヴン色彩マトリックス検査は文化的背景の影響を受けない検査とされていますが、その解釈は少し複雑です。
レーヴン色彩マトリックス検査と人間の知能に関しては以下でもう少し補足します。
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参考資料
『レーヴン色彩マトリックス検査』(日本文化科学社)2021年5月27日検索
『健常児におけるレーヴン色彩マトリックス検査』(音声言語医学)2021年5月27日検索