リハ助手はありかなしか?
リハ助手という仕事は一時的なパートとして行うぶんにはいいでしょうが、長期的な本業として行うには心許ない仕事なのではと考えられます。
長期的に医療現場・リハビリ現場に従事するならやはり理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)などの国家資格を取得するほうが建設的でしょう。
もちろん、価値観は人それぞれなのであくまで1つの考え方としてです。
解説
リハ助手とは
リハ助手に厳密な定義はないものの、一般的にリハ助手とはリハビリの資格を持っていない状態でリハビリのサポート的な業務を行っている人を指します。
本来、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)などのリハビリ職は、国家資格がなければ診療報酬が算定できず利益を出すことができません。
リハビリの仕事は他の医療職と同様、資格が前提の仕事と言えます。
リハビリは名称独占の資格であるため、厳密には「リハビリのような仕事」は資格がなくてもできますが、そこに診療報酬は発生しません。
このためリハ助手はリハスタッフが利益をより出しやすくするためのサポート業務(事務作業や介護、器具の準備や整備など)を行うことが多いです。
リハ助手で働くケース
リハ助手として働く経緯は様々です。その中の象徴的なケースとして、リハビリの免許を取る前段階で経験を積むことも含め働いているケースがあります。
例えばリハビリの資格取得のため夜間の学校に通いながら、日中はリハ助手として働いているケースです。
あるいは大学は卒業したけれど国家試験に落ちたいわゆる「国試浪人」の人が働くパターンもあります。
リハ助手の安定と給与
リハビリの仕事は安定した仕事ではありますが、決して高給取りの仕事ではありません。
リハ助手であればさらに給与は低いでしょう。
そしてリハ助手というのはそこまで確立された職種でもありません。
多くの医療現場のリハビリは理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)で構成されており、リハ助手は相対的に少ないかそもそも配置されていないことが多いです。
また近年はリハビリの資格を持つ人も増加傾向にあり、「資格を持っている人が少ないからリハ助手を雇う」というケースでの就職口も年々期待できなくなっています。
もしリハ助手の仕事を行っているのであれば、資格取得を念頭に置くほうが建設的と言えます。