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離乳食の柔らかさ
一般に離乳食は生後5か月から開始し1歳半頃に完了すると考えられています。
しかしながら発達には個人差があるのでその子に合わせたペースが必要でしょう。
目安としては「首がすわる」「食べ物に興味が出ている」「支えていれば座れる」などが離乳食開始の目安になります。
そして離乳食の柔らかさは主に離乳の初期・中期・後期・完了期で異なります。
以下、それぞれの時期の目安を挙げていきます。
解説
離乳初期(5~6か月)
生後5~6か月に相当する離乳初期は、なめらかにすりつぶしたペースト状の物を中心に準備します。
ご飯も同様でお粥をさらにすりつぶしたものをあげます。
離乳初期のポイントは食べ物を口の中に取り込み飲み込むことです。
このためには上下の唇にて口を閉じることが大切です。
離乳中期(7~8か月)
生後7~8か月に相当する離乳中期は、舌でつぶせる程度の固さの物にします。
白米の場合は全粥に相当します。
離乳中期は唇の左右対称な動きが見られる時期です。
通常、人が物を食べる場合は口の中が適宜左右非対称な動きをします。しかし離乳中期の赤ちゃんは口を左右非対称に動かすことができず、比較的単調な動きで物を食べます。
離乳後期(9~11か月)
生後9~11か月に相当する離乳後期は、歯茎でつぶせる程度の固さにします。
白米は全粥から軟飯へと徐々に移行していきます。
離乳後期は唇の左右非対称な動きが見られる時期です。
また離乳中期までは食べ物を取り込みやすいようにできるだけ平らなスプーンを使っていました。
離乳後期になると口の動きもずいぶん出てくるので、くぼみがあるスプーンを使ってより器用な取り込みを促します。
離乳完了期(1歳~1歳6か月)
離乳完了期の離乳食は、手づかみ食べを行う背景からある程度形のある物を用います。
しかし硬すぎる物は避け、本人の噛む力に合わせた硬さにしてあげます。
目安としては歯茎で噛める程度の固さにします。
白米は軟飯から通常のご飯へと移行していきます。
補足記事
参考資料
『授乳・離乳の支援ガイド(2019)』(厚生労働省)2020年2月25日検索
『摂食・嚥下機能の発達と減退』(一般社団法人 日本摂食嚥下リハビリテーション学会)2021年8月19日検索