療育は何歳から?
発達障害児の療育について、開始する時期は人それぞれであり、一律の開始時期はありません。
それを踏まえあくまで目安ですが、
療育を開始する場合3歳前後からであれば「比較的早い」、小学校以降であれば「比較的遅い」時期のスタートと言えるでしょう。
解説
比較的早い療育のスタート時期
3歳前後、つまり2~4歳頃に療育をスタートするケースは比較的早いスタート時期と言えます。
このようなケースはおおむね1歳半健診や保育園などで発達を指摘され、その後の手続きや療育センターの予約がスムーズに行えた場合と言えます。
療育は早ければ早いほどいいというわけではありません。
あくまでその子の発達に応じた「内容」と「必要性」によります。
一方でその子に療育が必要であれば、必要な時期に必要な療育が速やかに提供されることは望ましいことです。
近年は療育センターの予約が数か月待ちというケースも珍しくありませんから、子供の発達について気になることは普段からこまめに相談したほうがいいでしょう。
比較的遅い療育のスタート時期
小学校以降に療育をスタートするケースは比較的療育の開始時期としては遅い方と言えるでしょう。
小学生は幼児期と比べて療育を受け入れてくれる施設が限られますので、通える療育センターを見つけることは幼児期よりも難しいかもしれません。
小学生になってから療育の必要性が出てきたというケースもあるのでしょうが、
小学生から「初めて」療育を行うケースは、「療育センターの空きがなかった」「発達の指摘がされなかった」「指摘されたけれど様子を見ていた」といったケースも少なくありません。
つまり、小学生になって初めて療育に通う子の中には、「本来なら幼児期から療育に通っていてもよかったかも」と思えるケースもあります。
これも先ほどの話に戻りますが、やはり子供の発達や子育ての疑問・不安は普段からこまめに周囲に相談しておいたほうが無難でしょう。