療育におけるOTとは?
OTとはリハビリの国家資格である「作業療法士」のことです。
発達障害児の療育におけるOTとは、作業療法士による小児・発達分野のリハビリを指します。
解説
作業療法士(OT)とは?
作業療法士とはリハビリの国家資格の1つであり、作業のリハビリを担当します。
英語の頭文字を取って「OT」と現場では言われます。
理学療法士(PT)・言語聴覚士(ST)と連携するリハビリ職種の1つです。
作業療法士はその言葉通り、作業に関するリハビリを行います。
この「作業」とは例えば「箸を扱う」といった応用的な動作を指します(「箸を使う」とは指を器用に使って物をつまむ、手の応用的な使い方と言えるでしょう)。
また作業は単に仕事的な意味合いではなく、日々に手応えや楽しみを見出す活動でもあると言えます。
例えば手先を使って何かを作る「工作」は、作業であると同時に楽しい活動でもあるでしょう。
発達障害児の療育においては作業療法(OT)は身体の応用的な動作を通した活動とそれによる自信・充実感といった心の成長を促します。
療育現場では「身体や手先の不器用さ」について課題があるときに、作業療法(OT)が行われることが多いです。
OTの療育の内容
先述のように、作業療法は身体の応用的な動作による活動を提供します。
そして療育においては手先の不器用さなどを背景に作業療法に至ることが多いです。
例えば自転車に乗ることやお箸を使うこと、なわとびを跳ぶことなどは練習内容としてよく挙がるでしょう。
また、自閉症スペクトラム障害などの子の場合は、こういった活動を通して場面の切り替えや他者とのコミュニケーションの促しも大切な要素の1つとなります。
不器用さの観点から「鉛筆の持ち方」などもよくある課題内容の1つですが、文字を書く場合は言葉の力も関連していきます。
療育において作業療法(OT)は、言葉やコミュニケーションの力と関連して言語聴覚療法(ST)と内容が一部重なる場合もあります。
言語聴覚療法(ST)も同様に作業療法(OT)と一部重なる場合があります。
このため各分野の連携が重要でもあるでしょう。
その他の療育
理学療法(PT)
言語聴覚療法(ST)