療育におけるPTとは?
PTとはリハビリの国家資格である「理学療法士」のことです。
発達障害児の療育におけるPTとは、理学療法士による小児・発達分野のリハビリを指します。
解説
理学療法士(PT)とは?
理学療法士とはリハビリの国家資格の1つであり、運動のリハビリを担当します。
英語の頭文字を取って「PT」と現場では言われます。
作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)と連携するリハビリ職種の1つです。
理学療法士は「立つ」「歩く」といった基本動作のリハビリを主に担います。
領域として重なる部分もありますが、立つ・歩くなど基本動作は理学療法士(PT)、自転車に乗る・バットでボールを打つといった応用動作は作業療法士(OT)の分野と言えるでしょう。
発達障害児の療育において理学療法士(PT)は基本動作の獲得を通して子供達の心身の発達を促します。
療育現場では基本動作の習得に遅れがあるときに、理学療法が行われることが多いです。
PTの療育の内容
先述のように、理学療法は基本動作に関するリハビリを提供します。
発達障害児の療育では体の不器用さ、つまり応用動作を課題とする子が多く、このため理学療法の療育を受ける子は作業療法を受けること比べると少ないかもしれません。
しかしながら、最終的にはその子の運動面の療育が理学療法になるのか作業療法になるのかは医師の判断によるでしょう。
療育にて理学療法を受けるケースは、例えば未熟児などにより運動発達が遅れている場合や、脳性麻痺など重症心身障害児のケースが考えられます。
このため、作業療法や言語聴覚療法を受ける子と比べると、理学療法の療育は年齢層が幅広くなりがちです。
つまり歩き始めの非常に幼い時期の療育を行う場合もあれば、重症心身障害児のように基本動作の獲得が長期的に困難で、成人以降も療育の対象になるケースなどです。
このように、理学療法の療育は(作業療法・言語聴覚療法と比べると)年齢層が二極化する傾向があります。
その他の療育
作業療法(OT)