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療育のやめどきはいつか?
療育を終える・やめる時期に一律の基準はありません。
療育の種類や施設の方針、その子の状況によって様々です。
ある程度の区切りの時期に、その子なりの「療育の節目」を本人と家族が見出していく必要があります。
以下、時期ごとの考え方の例を挙げていきます。
療育をやめる時期の考え方
保育園卒園・小学校入学
就学(小学校への入学)の時期は療育の節目として最も多い時期の1つです。
幼児期にて基本的な集団生活やコミュニケーションに関わる療育を受け、小学校へ入学する。
小学校で特別支援教育が必要か否かは人それぞれですが、いずれにせよ多くの時間を子供達は学校で過ごすことになります。
就学後の支援の体制を整え、療育を終了し学校生活に注力するのは1つのオーソドックスな形と言えるでしょう。
このような背景から、療育施設側が就学を機に療育の終了を提案する場合もあります。
小学校1~2年生(低学年)
小学校在学中に療育が終了になるケースも少なくないでしょう。
保育園・幼稚園から小学校へ入学する場合は、環境も大きく変わるため、このタイミングで療育を終了することに不安な保護者もいます。
このため小学校入学後はしばらく療育をそのまま続けるケースです。
学校生活の見通しもある程度立った1年生あるいは2年生(つまり低学年の頃)に療育を終了するケースもよくある例と言えるでしょう。
この時期に終了を設けている施設もある一方で、就学後の療育継続は受け入れてない施設もあります。
利用している療育施設の意向も大きく関係してくるでしょう。
小学校3~6年生(中学年・高学年)
人にもよりますが、小学校も3年生以降になってくると学校も忙しくなってきて療育を卒業する子も多いでしょう。
そもそもこのくらいの年齢だと療育を受け付けていない施設もかなり多くなってきます。
一方で、俗に「9歳の壁」と言われるように、勉強が難しくなってくるのも3年生あるいは4年生頃からです。
この時期に今まで顕在化していなかった「困り事」が出てくる場合もあります。
中学生
中学生になっても療育を受け付けているところはかなり少なくなっていくでしょう。
受け入れ可能な施設でも、18歳以降は利用が難しい場合がほとんどでしょう。
長期的に専門家の支援が必要と感じる場合は、療育センター以外の施設(精神科や相談事業所など)も検討していく時期でもあります。