構音

「さしすせそ」が言えない子供はどうしたらいいか?

公開日:2021年2月4日


 
 

「さしすせそ」が発音できない子供の対応方法

「さしすせそ」であるサ行の音は、
4~5歳頃に獲得される発音です。

発音がうまくできない原因は、疾患が関わっている場合もあれば関わっていない場合もあります。

ここで言う疾患とは、難聴や口蓋裂、発達障害や知的障害などを指します。

サ行が言えない状況において
疾患がない場合は疾患がある場合と比べて発音が改善する可能性は高いです。

発音の改善は自然に見られることもありますが、トレーニングが必要な場合もあります。

  • サ行の獲得が適齢期よりも明らかに遅れている。
  • 自然改善の可能性が低い。

こういった場合は言語聴覚士の指導の下で発音のトレーニングを行い、小学校入学までにサ行の発音をできるようになっておくことが理想的でしょう。

 
 
 

サ行の発音と子供への対応の解説

サ行の音の解説

サ行の音は舌先の繊細な動きが必要な音です。
専門的にはサ行の音は「無声舌尖歯茎摩擦音(むせいぜっせんしけいまさつおん)」と言われ、その名称からも舌先(舌尖)の動きが重要であることがわかります。

歯学博士である湧井豊氏の著書によると
サ行の音は4歳~4歳6か月頃に出始める音と位置付けられており、サ行の獲得は4~5歳頃であることがわかります。

 
 

サ行が言えないことと障害や病気の関係

発音がうまくできない原因は、疾患が関わっている場合もあれば関わっていない場合もあります。

例えば難聴によって他者の声や自分の声が聞き取りにくいと、発音に影響が出る可能性があります。

しかし難聴も程度は様々で、難聴だから絶対発音が遅れるわけではありませんし、逆に発音が遅れているから絶対に難聴であるとも限りません。

これは近年よく耳にする「発達障害」についても当てはまります。

発達障害の子の中には体の筋力が弱かったりバランスをとった動きが苦手な子がいます。

これらが影響し発音が苦手な子もいます。
しかし発音にまったく差支えのない子もいます。

このように、

発音を改善する上で疾患の有無を把握することは重要ですが、その有無と発音を0か100かで結びつけてはいけないという理解が必要になります。

 
 

サ行の訓練

適齢期を過ぎても自然改善が望めない場合、発音のトレーニングを行ったほうがいいかもしれません。

この「自然改善するか否か」は医師や専門家の判断を仰いだほうがいいでしょう。

ここで言う専門家とは、言葉のリハビリ職種である「言語聴覚士」などを指します。

発音は適齢期を過ぎれば過ぎるほど、練習しても改善しにくくなります。

そのため
適切な時期に
適切な方法で
適切な量の
練習をすることが重要です。

小学校に入学すると授業で音読をする機会なども増え、拙い発音をからかわれるリスクも出てきます。

このため、小学校入学前までにサ行の音を獲得することが望ましいでしょう。

個人差はありますが、

サ行の音をの練習は1年前後を要することが多いので、練習期間を逆算して予定を立てる必要があります。

ここでのポイントは、練習するための医療機関探しや、予約がいっぱいだった場合の待ちの期間も想定して動くほうがいいということです。

発音の練習をするために医療機関を利用する場合、予約がいっぱいで半年くらい待たないといけない場合もあります。

子供の発音が気になる場合は、市町村の子育て相談や医療機関に相談し、発音についての専門家がいる機関を紹介してもらいます。

 
 
 

参考資料

-構音