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小学3年生の算数の要点
文部科学省の学習指導要領を参考にすると、
小学校3年生の算数は、
割り算や小数・分数の学習が始まるのが特徴的です。
また、1〜2年生の時期は
実際の物を使っての学習を想定している傾向がありましたが、
3年生になると
実物を使わずに学習する機会が増えてきます。
小学校3年生の算数の学習内容
計算
- 万の単位について知る
- 10倍、100倍、1/10の大きさの数や表し方について知る
- 3桁や4桁の足し算と引き算ができる(筆算を含む)
- 3桁×2桁のような掛け算ができる(筆算を含む)
- 割り算と掛け算の関係性を理解する
- 1桁の割り算ができる
- 1/10の位(0.1)の小数について知る
- 1/10の位までの小数の足し算と引き算ができる
- 分数の表し方について知る
- 分数の足し算と引き算の仕方を考える
- そろばんでの足し算・引き算を知る
測定
- km(キロメートル)について知る
- 重さの単位(g,kg)について知る
- 秒について知る
- 日常生活の中で必要となる時刻や時間を求める
- 目的に応じて適切な計測器を選んで測定する
図形
- 二等辺三角形や正三角形について知る
- 角について知る
- 円や球について知る
- 中心、半径、直径について知る
数学的思考
- 割り算が用いられる場面を式に表したり、読み取ったりする
- 関係を式に表したり、式を□で表し、数を当てはめたりする
- 式と図を関連付けたりする
- 棒グラフの読み方やかき方について知る
□など実際の数学記号ではないですが、
いよいよ方程式のような考え方の学習も始まってきます。
子供の発達からみた3年生の算数
小学校3年生というのは年齢的には9歳になる年度ですね。
「9歳の壁」と俗に言われるように、
小学校3〜4年生は勉強が急に難しくなる時期です。
この時期に勉強に「ついていけなくなる」子が増えてくるわけです。
特にこの傾向は国語よりも算数に顕著で、
小学生にとって3〜4年生は算数の鬼門になりがちです。
3年生は
それまでの復讐をしっかりして土台を作り、
今まで以上に丁寧に学習していく大切な時期です。
おわりに(家庭学習のポイント)
家庭学習のポイントとしては、
4桁の足し算と引き算、
3桁の掛け算に慣れていきましょう。
そして簡単な小数と分数の学習も行います。
また、
主な単位(kg,km)や
図形の名前(正三角形、二等辺三角形)
も扱っていきます。
そして□を埋めるといった、
方程式のような数学的思考にも触れていきます。
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参考資料
『学習指導要領「生きる力」 第2章 各教科 第3節 算数』(文部科学省)2020年4月14日検索